8月に入って二週間、北米に出張し、本業のほうでプリゼンやセミナーをやってきました。サンフランシスコ、ニューヨーク、マイアミと転戦。疲れましたがおもしろい旅でした。
さて、一カ月ほど休講していたデジタル講座を再開します。実は来月、今度はタイに出張なので、またまた休講になる公算が大ですが、今回のところは少し難しいので、じっくり読んでください。
今回は二進法の世界を見てみましょう。デジタル化のメリットを直接生み出しているのが二進法です。そして一気に電気的デジタル波形の世界を見て行きます。数学や科学が苦手だった方にも順を追って理解できるようにと思いつつ解説してみましたので、頑張ってついてきてくださいね。
(講座第四回分/2000年8月20日公開)
10.
ビットと二進法
ここまでの話で、デジタルというのは、ものの大きさや波形を、数字で表す技術だということを知りました。また、CDは65536とおりの数でできていて、これはサンプリング周波数44.1キロヘルツ、量子化ビット数が16ビットという性能なんだということも漠然と知りました。
ですが、このビットとはなんでしょう。
これは二進法の話を理解するとわかるんです。二進法はデジタルの基本です。なぜなら電気回路が扱う数字は二進法だからです。
そこで今回は二進法をちょっと勉強して、デジタルの本質に迫ってみようというわけです。
さて、私たちは普段、十進法を使っていますが、数字を並べるとき、桁という言葉を使いますね。一桁で表せる数は0から9までの10個です。10個以上必要なときは桁を増やすわけです。
ところが二進法は、一桁で表せる数は、0と1だけです。つまり数字を0と1しか使わないんです。
そこでまず、十進法の数字を二進法に直してみましょう。
ここをクリックしてください。
このように「0」と「1」の、たった二つの数字でも、どんどん桁を増やして行けば大きな数を表すことが可能だということがわかりました。
2進法のスケールを表すのにビット数という言葉を使いますが、ビット数とは、この二進法の桁数のことなのです。
(制作/著作 かないまる 2000年8月20日)
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