ウッドを実際に張る(ハイパワーパターン)
その1) メイン前半
初稿 111218
更新 111225
ではウッドをハンパワーパターンで二本張りにしてみます。ラケットは実例なのでなんでもいいんですが、ここではカワサキ製の PRO ACE (H-No.158) というものを張ってみましょう。新品未使用品をおろします。
ウッドの定価はもはやまったく不明ですが、これは高いラケットではないと思います。フレーム強度もフレームの厚みで出している感じで、ストリング込みで375グラム程度あります。
ただウッドは、それで試合をやるわけではなくて、あくまでスイングの矯正用なので、ある意味性能はどうでもよいのです。見た目は大事です。このラケットはデザインがシンプルで、美しいと思います。
ラフ面を上にしてマシンにラケットをホールドします。ウッドをそのまま現在のマシンに取り付けるとキズが付きますので、
別記事で書いた保護用アダプター併用します。
取り付けて見るとグニャグニャです。これがボルグプロくらいになるとかなりの強度がありますが、普通のウッドはフレームが柔らかいので、如何に変形させないでマシンにホールドするかが最初の関門。そして、その形を維持したまま張り上げるという意味では、ウッドはストリンギングの練習にもなります。
取り付けのポイントは、フレームの内側に手をあてておきサイドアームを軽く締めます。アームに加圧されてフレームが変形すると手の感触ですぐにわかりますので、そこでやめます。ビリヤードは内側から指でおし、ネジの遊びを取ります(強く締めない)。最後にシャフトをもって軽くフレームを回転させるように揺すり、ホールド部がズレなければOKです。
グリップはラフが上。
当て革がありませんので、
別掲でご紹介したキモニーの当て革を貼り付けておきます。
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さて、ウッドの基本は二本張りです。理由は、メインの最後がシャフト側になるのに対して、フレームが弱い場合クロスをトップ側から張るのがよいからです。
ストリング長は、メインが5.5メートル(8ラケット半)、クロスが5メートル(7ラケット半)です。カットして、まずメインをはります。
メインのテンションは45ポンド。クロスはフレームの強度がないほどテンションを下げますが、今回はとりわけヤワなので、ヤマカンで40ポンドにしてみます。初めてのラケットなので、実際は打って追い込まないと最適値はわかりませんが、まあこんなもんでしょう。
メインの右側を一往復張ります。
このあとは、
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