ストリンギング 1)
メインを張る
初稿 111029
更新 120310
ストリンギングに入ります。
ストラテジーのページを参照しながらご覧ください。
まずA点をトップホールの位置にして、ショートサイドを一往復通します。またロングサイドも1本だけ通します。
水滴型ラケットではグリップ側の二つのホールの間隔がきわめて狭いので、ラケットをセットしてからではビリヤードが穴を邪魔することがあります。プラックナイトのC2Cなどは、この穴間隔が極端に狭いため、架台へのセッティングしてしまうとストリングを通せません。そういう場合は、セッティング前にストリングを通しておきます。
ショートサイド二本を同時に引きます。メイン1番をクランプし、メイン2番にはスターティングクランプを取り付けます。
止め方がテニスラケットとは違います。最初の2本引きをセンター非対称のところで引いているためで、スカッシュラケットの止め方といえます。
もちろん楕円型でテニスラケット同様にセンター対称で折り返している場合は、テニスラケットと同じスタート方法になります。
スターティングクランプとラケットの間にはキズ防止の革を挟みます。かないまるのは古いグリップの再利用です。ボール紙一枚でもかまいません。
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ではテンションをかけ始めます。まずロングサイド1番を引いてクランプします。テンションは依頼者の指定で24ポンドです。
ロングサイド2番を引き、クランプします。クランパが少し離れていますが、これはクランパ同志が当たるためで、可能ならフレーム近く (グロメットから数ミリ)のところで止めます。
ショートサイド2番を手で引きスターティングクランプを外します。マシンで引く場合はテンションを下げてください (強く引くと二度引きになってしまいます)。
グリップ側のショートサイド1番のストリングをたぐりだして、ここを引き、クランプします。
ショートサイド2番を引き、クランプします。
このあとは、もう一度ショートを引いたあと、ロングサイド-ロングサイド-ショートサイド-ショートサイド…、と交互に左右に広げるように張って行きます。
ショートサイドの6番です。ここがメイン・ショートサイドの最後になり、タイオフしますのでテンションを10%あげて引き、クランプします。
ノットです。スカッシュを始めてから丸4年教わったスカッシュのコーチ (現在産休中) のラケットがこのノットになっていたのを気に入って、ストリンガーさんに教わりました。名称はフィッシャーマンズノット。釣り糸同志を結ぶ場合などに使うノットで「電車ノット」ともいいますがラケットストリンギングのタイオフに使うのは珍しいと思います。
詳しくはこちら。
タイオフしたらテンションをメインのテンションに戻しておきます。
このあとはメインの6番を引いたらアラウンドザワールドですが、そのまえに別項で解説しているストレス抜きと調音を行います。
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