6.
デジタル記録されたファイルの中身
アナログ記録の代表選手は、目に見えるレコードと目に見えない磁気テープですが、いずれも音の波形をそのままの形で、つまり波形のまま記録していました。
ところが、先程音を再生したパソコンのファイルには、波形そのものは入っていません。
CDも同じです。CDはデジタル記録ですが、やはり波形そのものは入っていません。ではなにが入っているのでしょうか。ちょっとその中身を見てみましょう。
これはバイナリエディタという道具でCDの中をのぞいたものです。なにが見えますか。
そう、数字と文字ですね。その文字もA,B,C,D,E,Fの6文字だけです。
実はこれ、16進法というコンピュータ用の数字の書き方でして、A〜Fも実は数字なんです。たとえば表の中にある12EDという数は、私たち人間が使う10進法になおすと4845を意味します。
というわけで、CDやパソコンの音楽データには数字しか入っていません。だとすると、この数字が波形を記録しているに違いないですね。
ではこの数字は、どうやって作ったんでしょうか。またどうやって元の音に戻すんでしょう。
次回はそのあたりを見て行こうと思います。
(制作/著作 かないまる 2000年7月8日)
(字句修正 2000年7月15日)