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20. 何度ダビングしても劣化しない

 

20.1. ダビングしても劣化しない

波形をテープ等には記録して再生すると何らかのノイズが加わり、オリジナルよりは劣化します。ところが伝送の場合と同様、デジタル記録では0-1には変化がありませんので、記録再生による劣化は、データに関してはありません。

したがって、何度ダビングしても劣化しないということになります。

みなさんは、ビデオカメラを使っていますか。

現在ビデオカメラは、8ミリビデオとDV方式の二つがありますね。

8ミリはアナログ方式ですね。DVはデジタルです。

で、8ミリやVHSはアナログ記録です。テープに映像信号を波形のまま記録します。ですから何度かダビングすると、ノイズが増えて画質や音質が劣化してきます。

DVはデジタルですから、デジタルコピーをすれば何度コピーしても劣化はありません。

 

なお、CDにしろ、映像にしろ、デジタル化されたものはダビングしてもオリジナルと同じものができてしまいます。これを野放しにするとCDがコピーされて、最悪の場合は販売されてしまう恐れがあります。そこでCDにはコピー禁止コードというのが入っています。

また、元のディスクからのコピーだけを許すような仕組みもあります。これは、著作権を守るためにそうなっているので、原理的には何度でもコピーは可能です。

 

20.2. 放置劣化してもダビングすると元に戻る

 

実はアナログビデオの画質は、時間がたつと少しずつですが次第に劣化します。子供の運動会とか成長記録をとるのに、アナログで録ると、何十年か後には絵が崩れてしまう恐れがあります。

しかも劣化したときに救いようがありません。コピーを作るとノイズが増えて、ますます劣化します(同期信号が再生されて、テレビに写り易くなることはあるでしょうが)。

ところがデジタルで記録しておけば、信号が弱くなってきても、1と0が判定できるうちは再生画像はきれいです。

また、ちゃんと読めるうちにダビングしておけば、ダビングした時点で信号が強くなりますから、また何年か完全な形で保存することができます。ですから、DVで撮影した記録は、本当に大切なものは5~10年に一度ダビングしてリフレッシュしておけば完璧ですね。

 

(制作/著作 かないまる 2000年8月27日)

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