18.
デジタルは長距離伝送に強い
その最大のメリットの一つが、長距離伝送に強いということです。
たとえば電話。
電話は、皆さんの家庭と電話局の間は普通はアナログです(ISDNの方はデジタルですが)。
アナログの電話って、そのままどのくらい届くと思いますか。実は数キロは平気で届くようです。でも伝送距離が長くなると、段々信号が弱くなります。ノイズも混ざります。
で信号が弱くなったままでは、音が小さくて聴こえなくなってしまうので「増幅」ということをします。
音を大きくするんですね。でもそうすると、ノイズも増えてしまいます。したがってアナログ式の電話を長距離伝送するのは大変なことです。
ところがデジタルでは、このようにいったん信号を受信して、1と0を取り出した時点でノイズは無くなります。したがって、もう一度送り直す時は、新しい信号です。また送って、またきれいにする。実際、デジタル信号は交換機で中継されるたびにこれを繰り返しますから、いくらでも遠くに届きます。
これがデジタルが長距離伝送に向く理由です。
(制作/著作 かないまる 2000年8月27日)
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