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 配管の機器側の処理 


では配管の行った先の機器側の壁の様子を見てみましょう。


 床置きスピーカ周辺 


壁プレート(スピーカ用) 壁プレート(スピーカ用)

配管の行った先は、シングルサイズの埋め込みコンセントボックスを使って、電話チップを通して出しています。

まず床置きスピーカであるSP1,SP2はシングルサイズのプレートを使っています。

表プレートを取った状態の画像を示しておきますが、ごく普通の屋内配線用の素材を使っています。このへんはLANと同じですので、詳しくは家庭内LANの壁コンセントのページをごらんください。

なお、ここにターミナルをつけなかった理由は、なるべく信号系の接点を減らしたかったからです。

ブランクチップを加工してフォンジャックをつけるととてもスマートなんですが、音質的な理由でやめました。(AVパッチボードにターミナルを使うのは、ある種の割り切りです)。



 プロジェクタ周辺 

壁プレート(プロジェクタ)

ちょっとわかりにくいと思いますが、床から天井方向を見上げた画像で、左側がプロジェクタの側面、右側がプロジェクタを取り付ける天井の凹みの側面壁です。

プロジェクタへの配管は、この凹み側面壁に出ています。現在はケーブルを直接出していますが、計画時はコネクタをつけるつもりだったので余裕を見て一配管あたり一プレートをつけました。これは必要ありませんでしたね。

AC100Vのプレートが並んでいますが、これはプロジェクタの電源を取るものです。


 スクリーン周辺 

壁プレート(スピーカ用)

これはスクリーンボックスを下から見たところです。左の木壁の下がりは幕板です(次項で解説)。

幕板の後ろには天井吊り下げ想定のフロントスピーカSP3,SP4,SP5用の配管が来ています。ここはハーフサイズのボックス/プレートを使いました。緑の線は予備通線です。

サラウンドスピーカSP6,SP7もこのハーフサイズを使いましたが、このプレートは小型のスピーカによく似合います。

なお、スクリーンボックスに行っている配線は、リモコンスイッチから来るものです。

本来スクリーンボックスの裏に隠蔽するのが普通でしょうが、スクリーンの移動など調整がありますので、性能優先で露出配線としてもらいました。

 幕 板 

幕板(スピーカ用) 天吊り電動スクリーンの外筐は真っ黒な鉄の箱で、そうとうに無骨です。会社の試聴室ではそのまま使っていますが、リビングでは全体の雰囲気を壊してしまいます。

解決策としては、カーテンボックスのような感じに木材で箱を作って囲うか、幕板を引いて見えなくする手法が有ります。

かないまる邸は新築なので造作の自由度がある事から、本格的な幕板の手法を採用し、画像のようにボックスの手前、リビング側に厚さ60ミリのヒノキ化粧材(中身が構造用集成材で、表面がヒノキのツキ板張り)を下げています。

通常、幕板はこんな立派にする必要はありませんが、かないまる邸ではこの幕板に小型スピーカを吊り下げる構想も持っているので、音質的な意味も有ってこの厚みとしました。もちろん内部が空洞では意味がありませんが、中の構造用集成材は針葉樹系(多分ベイマツ)の固い素材で、たたいても良い音がします。

それにしても大工さんが重くて組み付けが大変だったと言っていましたが、仕上がってその立派さに呆然としました(^_^;)おもかったろうなあ…




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