壁コンセントの中身


ではコンセントの中身を見てみましょう。
サンプルにするのは、和室のコンセントです。

和室コンセント

上の画像は和室のコンセントですが、AC100V以外にコンセントが二列あります。

各列は三個のコンセントチップがついています。このチップの大きさは標準化されていて、LANもISDNもテレビも、チップ一個分の大きさです。



金具とチップ

プレートを外すと、なかは金具が3列あり、各チップが取り付けられているのがわかります。
金具は、壁の中のボックス(見えない)にネジ止めされていて、そのボックスは柱にネジ止めされています。



和室コンセント

ビスを抜いて金具を外してみました。ISDN用のRJ45チップとLAN用のRJ45チップが見えています。

ISDNは普通は入りと出の二本のケーブルが付きますが、ここは終端なので一本しか見えていません。コネクタは松下のWNT1882で、これは終端抵抗が内蔵されています(非終端、つまり途中経路用はWNT1881というのを使います)。

オレンジ色のLAN用のコネクタは、パンドウイット (米国) 製のCJ5881Wというものです。非常に信頼性があり、6年以上使って一度もコネクタの事故はありません。



パンドウイット1

パンドウイットのコネクタをもう少し詳細に見てみましょう。
このコネクタは圧接仕様ですが、画像に見えている透明カバーを外してケーブルを通してから、簡単な工具でカバーを締めると圧接ができてしまうとういう優れたものです。
しかも100BASE-Tにグレードアップしても使える点も優れています。しかも値段が安い。
パンドウイット1

と、パンドウイットはいい事づくめのようですが、実は外形が特殊という欠点があります。
左の画像はパンドウイットのCJ5881コネクタ単体の形状です。
この形状では、通常のプレートには収まりません。
パンドウイット1

そこでパンドウイットがリリースしたのが、フェイスプレートアダプタ呼ばれるお助けチップです。
左の画像はアダプタチップにCJ5881コネクタをはめ込むところです。
このアダプタ、CJ5881が700円前後と安価なのに、アダプタチップが650円もするというとんでもないものですが、それでも100BASE-T対応としてはまだ安い部類に入ります。
実はこのアダプタ、かないまる邸完成直前にリリースされ、CJ5881とセット販売が始まったんですが、すでにCJ5881を購入していた私は、アダプタだけ特注してそろえました。




いろいろなチップ
ついでに、チップをいくつか見ておきましょう。
一番上は、NTTが電話を取り付けるときに持ってくる、アナログ電話用のRJ11コネクタです。
二番目はダミーチップ。ただ穴を埋めるだけの物です。
その下は丸穴チップで、本来は壁から電話線を直接出すときのチップです。穴と同心円の溝はそこで割る事が出来、必要なら穴を一回り大きくすることができます。
一番下も本来電話用のようです。これはケーブルが下向きに出ますので美観が保ちやすいですが、線がないとかえって変です。かないまる邸では使いませんでした。



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