ウッドを実際に張る
その3) クロス前半
初稿 111203
クロスを張ります。
今回のクロスのテンションは40ポンドです。しかも途中でテンションを下げます。これはヤワなフレームに有効な方法ですが、強度のあるフレームなら途中のテンションダウンはあまり必要ではありません。
クロスのパターンは、このラケットはカワサキ製なので左上スタート。ストリング長は5メートル(7ラケット半)です。
まずクロス3番から1番を、下から上に向かって3本ストリングを通します。また長い側(反対側)をクロス4番に数センチ通します。このようにする理由は下記となります。
次にスターティングノットを作ります。スターティングノットは、柔らかいストリングにはフィッシャーマンズノット(電車結び)を熱烈お勧めします。
メインが張り上がり、クロスをスタートするところです。まずループを二つ作り、フレーム側から打面側に向かってストリングを通します。
とりあえず手で引絞ります。
クロスをマシンで引きます。簡単にノットが締まりますので、マシンでテンションをかけたままカム・プライヤーでさらにノットを締めます。
ノットができたらクロスをクランプして先に進みます。
フィッシャーマンズノットがなぜよいかというと、フレーム側から引くと締まるノットだからです。USRSAではこのノットを「スターティング用」に分類しています。スカッシュのストリングのように、柔らかくてタイオフ時に数ミリ以上引っ張っておける場合はタイオフに使えますが、テニスのストリングではスターティングノットで本領を発揮します。
フィッシャーマンズノットの詳細はこちら。
なお、硬いポリストリングの場合は、「ロープの世界のエイトノット」もお勧めですが、それはまた別の機会に。
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