普通の一本張りの張り方
その13

クロスのロングサイドを張り進める

初稿 120623
更新 121124


シーョトサイドを一本張ってスターティングクランプしたら、ロングサイドに移行します。




ロングサイドは、一本にテンションをかけるごとに、@のように次のクロスを通しておきます。これをプリレーシングといいます。


次にこれからテンションをかけるストリングを、Aのように先行するクロスに寄せます(ストリングが硬いときは、オウルで寄せます)。並行より1〜2ミリ狭いところまで寄せておき、テンションをかけて膨らんだときに直行したマスになるようにするのがコツです。

ストリングが硬くて寄りにくいときは、プリレーシングも寄せると楽になります。




いよいよクロス・ロングサイド1本目を引きます。このとき画像のように4本の指 (というか爪) でストリングを抑えて膨らみをコントロールし、テンションがかかってマシンが止まるときにクロスがまっすぐ(マスメがきっちり90度)になるようにします。こう書くと難しそうですが、マシンが止まる寸前にテンションが上がってきて手応えがありますから、慣れれば比較的簡単にコントロールできると思います。




これはクロスの向きが違うときの参考画像です。ストリングは向こうへ逃げないで、こちらに逃げてきますので、指で押すような感じでストリングを止めています。

クロスをマシンで引いたらマシンはそのままにしておき、次にテンションロスをとります。



クロスもテンションロスは発生します。ロスは画像のようにホールから数センチのところをギューっとオウルで横に押します。このときマスメが若干崩れます。



テンションロスを確認・除去したら、同じところを逆向きに押してマスメを整えます。




クロスを引いた直後は、メインが引いた方向に引きずられて移動しています。上の画像ではクロスを右に引いていますので、全てのメインは1〜2ミリ右に移動してズレています。

そこでマシンで引いた状態のまま、オウルでメインをコンコンと叩いて、ズレを元に戻します。詳しい説明はこちら

なお、ナイロンやアルパワーフローロのような柔らかいストリングでは、オウルで叩かないで、メインをビローンと指で撫でるだけでも大丈夫です。こちらを参照。

ただしナチュラルはコーティングが痛みますので、ビローンとやってはだめです。オウルで叩いてください。

最後にクランプをセットします。



メインを止めていたクランプを外して、クロスをクランプします。なるべくフレームに近い所で止めてください。またメインのときと同様に、@遊びをとってから、Aベースを止めます。

もう一つのメインを止めているクランプもここで外します。

これでクロスが一本張れました。あとはこれをひたすら繰り返します。



タイオフして出来上がり

目次を表示する

かないまるに戻る