かないまるの
カルス培養土園芸

7) カルスNC-Rで培養土を作ってみる
一回目の挑戦 (第一ロット)

その4) 最終仕込み (11/19〜20実施)

初稿20211221


カルス培養土、第一ロット。
二回目の経過観察のために堀起こしたものも、最終仕込みします。
今回は、
  • 長すぎる草の途中カット
      第二ロットからは事前にカットすることにしますので、今回限りの手当てです
  • 肥料、苦土石灰の追加
  • 燻炭とバーミキュライトの追加
  • 埋めもどし
の作業です。


4-1)長すぎる草の途中カット (11/18)

まず草については、量が確実に減っていました。残った茎の強度も落ちていて発酵が進んでいることがわかりました。
しかし、このまま発酵が進んでも゛完成段階 (苗の植え込み段階) で茎は残るそうなので、長いままでは使うのに邪魔になりそうです。

そこで草についてはここでカットしてしまうことにしました。
第二ロットからは、草は仕込み前に短くカットすることにしましたので 草の動力カットのページ(動画) もご覧ください)。



使う工具はマキタの芝バリカンです。ファンの多い工具のようですね。

刃先か長くてしなやかです。今回のカット中何度か小石を噛みましたが、しなやかに噛むことで刃のダメージを減らすんだろうと、使い慣れている友人が解説してくれました。実際よく石を噛みますが、板の角などでこじればすぐに石は外れます。刃はたまにグラインダーで研げますが、交換刃も買っても高くないようです。

では、カットの様子をご覧ください。



これで全体の1/4くらいの量です。このカットを4回おこないました。

刃にととって、土がついている点は負担ですが、発酵していて茎は柔らかく作業は楽です。
発酵中に草を篩ってカットするのは、意外に合理的かもしれませんね。



4-2) 肥料・苦土石灰の投入(11/20)

土のほうには肥料と石灰を投入をしました。

ここでまで投入しなかったのは発酵後の培養土の量が分からなかったからです。
発酵後の草のかさの減り方はこのロットでだいたい確定しますので (注1)、仕込み前に入れることができるようになります。
    注1)後述の第二、第三ロットの結果も踏まえると、草の量は元の1/4〜1/6になるようです。

  • 肥料と苦土石灰の量は、09) カルス培養土の土壌設計をご覧ください。
  • 苦土石灰、ハイパワー苦土石灰、有機化成、鶏糞は計量して、10回分くらいをまとめて作っています。
    化成肥料と石灰は混ぜてはいけないことになっていますが、石灰が苦土石灰で、なおかつ乾いていれば反応しないので問題ありません。



ふるい分けた土と草を重ねて広げます。



肥料と石灰の混合物を撒きます。ていねいに分散させて撒いてください。



よく混ぜて平らに広げます。


4-3)次に土壌補助剤の投入をします。(11/20)

カルス培養土を作るのに堆肥は要りませんが、土壌改良の資材はいつもどおりに入れることにしました。
  1. 燻炭。土壌菌環境改善のため。
  2. バーミキュライト。保水性改善のため。
  3. 赤玉土中粒。粒が大きいので土を混合したときの分散度の目印になる。保水性もある。

    1〜3の配合は09) カルス培養土の土壌設計をご覧ください。



まず燻炭を平均に撒きます。




バーミキュライトを撒きます。



赤玉土中粒を撒きます。



混合します。鍬で粗く混ぜた後、スコップで天地を返しながら攪拌します。
赤玉土中粒は分散度のパイロットになります。赤玉土中粒の大きな粒が平均に広がれば混合のかたよりを防ぐことができます。


4-4)養生(11/20)

攪拌が終わってから最終の発酵工程を仕込みました。



二回目の開封で水が下に溜まった経験を踏まえて、今回はプランター二つに分けることにしました。



軽く灌水して、堆肥の空き袋をかけて養生しました。



板で蓋をして仕込み完了しました。(11/20)





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