かないまるの個室オーディオ 3)

ハーベスのレストア その2)
洗浄 (ツィーター編)

開始 180115
更新/追記 180120
006) ツイーターの洗浄
180115)

次はツイーターです。若干の高域不足が問題。エージングで丸三日鳴らしてみましたが、ほとんど快復しませんでした。

フェルトのように積もったホコリを除去するしかないですね。当然壊れてしまうことも覚悟の上です。このツイータはフランスのオーダックス社製で本国フランスには在庫があるもよう。一応、販売サイトも複数あることを確認した上で、いよいよ洗浄することにしました。


すごいでしょ。筆にアルコールをつけて表面を洗浄している様子ですよ。

この映像は4回洗浄したうちの3回目です。ほぼ繊維はとれていますが、それでも筆先が繊維を引っかけるのが見えますか。そのホコリをエッジに寄せて筆先で掃きだすというのがこの作業です。

筆は書道用のいいものです。晩年に書道の先生をしていた父親が生徒に安く提供するために仕入れたものです。定価ラベルを見ると6000円なので、いいものですね。こういう細かい作業には筆がいいのは助かります。


007) 洗浄したツィーターの見栄え
180116)

では洗浄結果をみてみましょう。



洗浄前です。上半分はホコリが積もっています。スマホ撮影なのでハレーション起こしてますが、肉眼で見るとまるでフェルトです。



これが洗浄後です。ホコリはほぼなくなりました。画像では分かりにくいですが、肉眼ではドームを構成している布目が見えていて、かなりきれいです。

問題は指で押すと、なんだかペラい感じで、全くコシがないです。音がよくなさそうな予感(^_^;)。



008) 試聴してみました
180115)

ツイーター洗浄後、一日放置してアルコールが乾くのを待った試聴してみました。

だめです。

全くだめですね。高域が完全になくなってしまいました。ホコリがあるから高域が出ないとかではなく、なにかヤバイ感じ。

まずシンバルやブラシがほぼ聴こえません。ラジオよりよくない(^_^;)。数kHzから上がない感じ。2ウェイスピーカですから、要するにツィターが鳴っていないような状態です。

ポイントは「指で押すとペラい」ところですね。ダンプ剤があるときは指でツンツンと押すと抵抗感があり、ドーム形状を維持したまま奥にピストン移動する感じでした。ところが洗浄後はドームは動かず、押したところが凹んでしまいます。

ダンプ剤は実は高域に対するドームの機械的剛性を作り出す要素だったんですね。
このへんは後述します。でも高域がでないツイーターにダンプ剤を塗るのはへんに感じますよね。
    同僚のオーディオエンジニアたちに「これにダンプ剤を塗りなおしたら、シンバルは聴こえるだろうか」とナゾカケをしました。過半数から「それはないでしょう。ダンプ剤ですよ。高域カットする素材ですよね」という返答が返ってきました。当然ですね(^_^;)。
でもダンプ剤を塗る方針にしました。問題はダンプ剤をどう入手するかです。

続く(^_^;)




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