かないまるの個室オーディオ 2)

ハーベスのレストア その1)
洗浄(ウーファ編)


開始 180108
更新 180114

004) ウーファーの洗浄
180112, 0114, 0120)

ではウーファから洗っていきます。「え、洗うんですか?」。はい、洗いました

ハーベスモニター4のコーンはTPXという樹脂の成形品ですが、この樹脂は耐薬品性がよいのが特長。エッジの樹脂は不明ですが、やはり連泡の成形品のようです。こういう素材は洗浄液がしみ込まないので、エッジとコーンの張り合わせ部が剥がれていなければ洗うことができます。
    この記事を読んでケブラーコーンや布エッジ(編み物)や紙のコーン(漉き物)は、溶けた汚れがしみこみますので同じことをしてはいけません。



洗浄に使ったのは無水エタノール (アルコール) です。洗剤にするか少し迷いましたが、洗浄成分が残留しないのでこの選択にしました。

拭き取り布は「ベンコット」です。クリーンルームで半導体の表面を拭くのにも使われる素材で、繊維ほつれがほとんどないのがいいところです。



エッジまわりを洗浄するのに使った頭の大きい綿棒です。通常の二倍くらいの頭の大きな綿棒で、アタリが柔らかいのがいいんです。ほつれも少ないです。ダイソー商品。



もう一度洗浄前をみてください。正面の白っぽいのが硬化した油汚れです。エッジにもべっとりついています。



これが洗浄後です。ゆっくりやったので一本30分くらいかかりました。きれいでしょう。

コーンは黒い艶を回復。エッジもきれいになりました。音質的にはエッジが一番効いているかもしれません。


005) 試聴してみました
180114)

ウーファ洗浄後、試聴してみました。

いいですね。ベースやボーカルにあったダンプ感がなくなりました。特にベースは音が減衰してゆく途中でドッと音がなくなる感じでしたが、自然に延びるようになりました。ボーカルの輪郭もしっかり。ピアノの打音もナチュラルになりました。

悪くなったところは…、全くありません。30年経過したオールドスピーカらしからぬ立派な状態だと思います。

大音量にどのくらい耐えるかはわかりませんが、ハーベスモニター4は箱が大きいので内圧は大きくない。一方、新かないまるルームはサイズが小さいので、音楽を楽しむには十分の音量が出せると思います。

次回はツイーターを洗います。




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