ストリンギングの記録
テニスラケット編
〜錦織張り〜
アルパワーフローロ+レプロスをRIM1.5に張る
前編
初稿 111120
錦織選手がスイス室内で、世界ランキング一位のジョコビッチ選手に勝ちました。おめでとうございます。
これを祝って(?)、錦織選手使用のアルパワー・フローロを張ってみます。
このストリングは初めてですが、表面がツルツルでした。素材の一つであるフローロカーボン (フルオロカーボン) はフッ素系の樹脂ですが、表面コートみたいに使われてるのかな。こんなツルツルのストリングは初めてです。
錦織圭選手はこのストリングを2009年から使っているそうですが、一本張りではなくて、メインにこのアルパワー、クロスにはナチュラル(WILSON/ナチュラル16)を組み合わせているそうです。この組み合わせは、いわゆるフェデラー張りとは逆のパターンですね。
全く同じように張ってみたい気もしますが、サンデーテニスプレーヤーにナチュラルは高額すぎますので、クロスには常用のレプロス (モノ系ナイロン) を使って張ってみることにしました。
ラケットは愛用のダンロップRIM1.5 (中村藍子モデル) です。
テンションはメイン50ポンドにしてみます。常用のプロレッドコードと同じテンションです。
錦織選手のテンションは知りませんが、クロスを少し強くするそうです。そこで今回はクロスを51ポンドスタートで張ることにします (途中から次第に下げます)。
まずアルパワーフローロ (単張り12メートル)を半分の6メートルにカット。さらに中央で折り返してラケットにセットします。
ストリングが大きく蛇行する部分です。ここだけテンションを2ポンドアップします。
メインの両端はタイオフのロスを避けるために増し引きしています。ただしテンションを上げて一度に張ることはしていません。
まず50ポンドでそれまでのメインと同じように引きます。そのままメインの上に指を置き、テンションダイヤルを回します。するとカクンカクンと増し引きされて指が移動します。これで見て4〜5ミリ動いたらクランプするというスタイルです。
タイオフに必用なのはテンションのアップではなくて、タイオフするときにでてしまうスキマをとることですから、このほうが合理的だと思います。
なおグロメットにキリを差し込んでテンションを維持することで、この最後の引増しをしない方もいるようですが、これをスカッシュラケットでやると簡単にフレームが割れますので、テニスでも止した方がいいと思います。
タイのスタイルは、今までパーネルノットを使っていましたが、今般いろいろと比較してみた感じでは、ダブルノットのほうがグロメットの痛みが少ないように思われましたので、しばらくこれでやってみようと思います。
後編はクロスです。
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