普通の一本張りの張り方
その12
ショートサイドの仮クランプ
初稿 120623
更新 121124
いよいよ通しておいたクロスを引きます。
まずショートサイドを引きます。テンションは今回はメインより5%下げて、44ポンドにしました。
クロスのテンションをメインと同じテンションにすると、クロスのほうが強すぎてフレームを細長い方向に変形させる力がかかります。したがって柔かいラケットではクロスを5〜7%下げるのが変形防止には有効です。
メインがポリでクロスがナイロンやナチュラルといったハイブリッド張りの場合は、同一テンションでも変形が少なくなるようです。
変形が小さいかぎり、メインとクロスは揃えたほうが打感はよいようです。最近のラケットは一般的に丈夫ですが、プロの選手はそういうラケットを使っているせいかストリングの資料のページでわかるように、ほとんどのプロの選手はメインとクロスが同じテンション。を使っています (クロスを下げても数%以下)。
逆に厚ラケのように、フレームが薄いラケットはゆがみやすく、少なくとも数%は下げる必要があります。
ちなみにスカッシュラケットはとても柔らかいので、クロスをメインより10〜15%下げないとみっともないほどゆがむのが普通です。
当て革をしてスターティングクランプを取り付け、ストリングをテンション機構から外します。
このあとロングサイドに移りますが、ショートサイドのストリングはクルクルと巻いてスターティングクランプに通しておくと邪魔になりません。
クロスのロングサイドを張り進めるへ
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