100均商品で作る



200円でカムアクションプライヤーを自作
〜自作編〜
1)簡単なタイプ

初稿 111122


では作り方です。まず簡単なものを、撮影用に新たに作ってみました。



材料は、「平ペンチ」と「丸棒(φ36)」です。どちらもダイソーで一個100円です。




ダイソーの工具は、ニッバは切れなかったり刃が弱かったりでまずダメですが、ペンチ類はなかなかいいものが多いです。構造がしっかりしていますし、回転もスムース。

ただしほとんど仕上げてありません。工具は全てのカドをヤスリで削るなど、仕上げにコストがかかりますが、やってない。だから安いんでしょうが、今回の工作のように単に素材として使う場合はこれで十分。安いので助かります。


カムプライヤの工作は、まず平ペンチの加工からです。



比較的簡単な加工で市販品を超えるポイントは、ストリングをくわえる時に一番幅が狭くなるA部を削る加工です。まあ削らなくても市販品のカムプライヤと同じになるだけですが、削るととても使いやすくなります。

Bは面取りの様子です。


次に木製のカムを作ります。



材料は丸棒です。ペンチは接着しますが、強度を上げるために丸棒に溝加工を作ります。そのために溝幅と、カムをスライスする幅を鉛筆でマーキングします。



溝の両側をノコギリで引きます。



溝は彫刻刀(切り出し)、紙ヤスリ、ハンドグラインダーなどで加工できます。平ペンチを頻繁にあてて、接着剤ナシでもしっくり止まるように形を削り込みます。

カム形状も80〜120番の紙やすり (カラ研ぎペーパー) で簡単に加工できます。



カムと平ペンチと接着します。二液型エポキシ接着剤のなるべく長時間硬化型(30分以上が理想)を使い、テープで固まるまでしっかり固定しておきます。



くっつきました。



最後にカム面に厚めのグリップテープを切断したものを張ります (ゴム系接着剤G17を使用)。

厚めのグリップがクッションになるのでフレームを痛めにくく、また摩擦係数もかなり大きいので非常に使いやすくなります (グリップは一度ラケットに使って外したものをとっておいたものの再利用です)。



ストリングを当ててみました。プライヤの根元からストリングが右手前に出ています。A部加工をしないと、ここでストリングがつぶれますが、それが解消しており、なかなか使いやすいです。

(続きへ)
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