99年7月11日初版
2000年5月7日更新


  

6) 設定

では設定です。

6-1)ルータの設定(インターネットアクセスを可能にする)

始めにインターネットに接続できるようにしますが、これは付属の「設定らくだ」で行ないました。ひととおり項目を出しながら設定させてくれるので、必要事項が漏れませんし、構成を覚えることができてうれしいです。指示に従って設定をしてゆくと、インターネットに接続出来るようになりました。

ルータがLAN上で使うプロトコルは別掲で述べたようにTCP/IPですが、パソコンのIPアドレスは自動取得ですし、ルータのアドレスはデフォルトのままでよいので、特に設定はありません。

プロバイダの設定は、アカウントや電話番号をいれるだけです。DNSサーバのアドレス設定が出てきますが、特に書く必要はありません。なぜならこのアドレスは、ほとんどのプロバイダで接続時に自動取得できるからです。私は主にso-netを使っていますが、もちろん自動取得可能でした。

もう一点、MN128-SOHO-SL11には自動接続機能があります。つまりプラウザでURLを指定したり、FTPソフトで接続操作をするだけでNTTに接続してプロバイダと接続する機能です。したがって、回線と接続するというステップが見えませんので、感覚的には専用線のような感じにできます。

6-2)手動切断を選択

しかし、当面はこの自動接続機能は使わないことにしました。通信料が定額性というわけではないなか、ちょっとしたことで不用意に接続されるのは、便利ではなくむしろ不便と思われ、私は手動で接続する設定を選びました。

この場合、接続/切断はルータに内蔵されたwebページにブラウザでアクセスして行なうことになります。この機能を持つページは複数あるようですが、例えば「クイック設定」というページには下図のようなボタン部分が出てきます。「接続」ボタンをおせば接続され、「切断」ボタンをおせば切断されます。

 

なお、切断を忘れても180秒パケットが流れなければ切断する設定ですから、まあそんなに悲惨な目にはあわないのですが、このボタンはページの下のほうににあり、わりと不便です。そこで、このボタンだけをもつページをローカルに作って使っています。便利ですよ。

 

6-3)IPアドレスの予約

上記のように、IPアドレスは自動取得なのですが、LAN内にWEBサーバが有る場合は、そのアドレスが固定でないと、クライアントがIPアドレスでサーバを呼ぶことができません。

かないまる邸ではWindows98の入っているパソコンをWEBサーバにしており、これを他のパソコンから呼び出すためには、固定されたIPアドレスが必要です(エリアスで呼ぶ場合も、MN128-SOHO-SL11の簡易DNS機能を使うので、やはり固定したアドレスが必要)。

そこで、このWEBサーバ機能をインストールしたパソコンだけIPアドレスを予約/固定しています。設定は簡単で、MN128-SOHO-SL11のwebページの、IP設定のページをあけて、オプションの項目に予約文を書き込みます。

 

このなかで、赤線で囲った「ip host …」の行が予約行です。意味は、

「12:34:56:78:ab:cd というMACアドレスのLANカードをもつコンピュータを、192.168.0.2のIPアドレスに固定し、kanaimaru.wpapaというコンピュータ名でも呼べるようにする」

となります。

MACアドレス(12:34:56:78:ab:cd)は、LANカードの固有アドレスで、世界中に同じものは無いことになっています。「スタート→ファイル名を指定して実行」に「WINIPCFG.EXE」と記述して実行すると下記の画面が開きます。デフォルトではPPPアダプタの状態が表示されると思いますので、これをLANカードの表示に変えて「アダプタアドレス」という箇所を読めば、それがMACアドレスです。

 

 

この設定をしてから、対応するコンピュータのWEBサーバソフトを立ち上げれば、たのパソコンのブラウザに、下記のurl、

http://192.168.0.2/

と入力することで、WEBページのトップページが開きます。

またルータ内の簡易DNSサーバの働きで、192.168.0.2の代わりに、

http://kanaimaru.wpapa/

と記述してもページが開きます。ルータはホスト名だけでも応答を返しますので、

http://kanaimaru/

としてもページが開きます。

以上のIPアドレスの予約は、LAN上にwebサーバを置くなどで、アドレスを固定したい場合と、そのパソコンにドメインネームを付けたいだけ必要なものです。通常のファイルやプリンタの共有だけなら、ネットワークコンピュータのプロパティーの「識別情報」で示されるコンピュータ名(Microsoft共有サービスの機能として提供されている)だけで呼び出し可能ですから、設定する必要はありません。

 

以上の設定後も、他のコンピュータからwebサーバへブラウザでアクセスできますし、外部への接続も自由にできます。しかし、webサーバとなるWindows98パソコンには、もう少し設定が必要です。必要なのはDNSサーバの設定です。

ネットワークコンピュータを右クリックしてプロパティーをあけます。LANカードを指定してTCP/IPのプロパティーを開けて、DNS設定タブを開けます。ここは家庭内LANでは通常DNSを使わないにしていると思いますが、IPアドレスを固定したパソコンだけは、この状態では外部のインターネットWEBサーチができないようなのです。

そこで、DNSを使う設定をして、次の2情報を入力します。

ホスト(H): MN128-SOHO-SL11 を記述する
DNSサーバの検索順:192.168.0.1を「追加」する

以上の設定後、再起動すれば、外部のインターネットにつながります。

 

 


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