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ピッチャー型浄水器 「ウォール・ピュア」


100417 更新
050704 初稿
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この商品は、2007年から下記の商品に置き換わりました

従来ご紹介していたウォルピュアは日本の冷蔵庫に収まりがよいことが美点と聞いたので購入し、ご紹介もしましたが、実はこのタイプの浄水器は銀活性炭が使われていて、濾剤が水に漬かっている限り、その殺菌作用のため常温放置しても水がほとんど痛まないことがわかりました (従来の紹介文には冷蔵が必要なような表記がありましたが、削除しました)。したがって容量の大きい3リットル版のあるライカピュアはむしろ便利だと思います。

濾剤についは、ライカピュア、ウォルピュア、ブリタなど、この種のものは現在全て共通です。もともと一社のOEMだったようですね。以前は水の味の違いを感じましたが、今は全部同じということになります。このページでウォルピュアを購入した方も、上記リンクのものを買ってください。

なおライカピュアのよいところは、濾剤の寿命がデジタル表示になっていることです。ウォルピュアのバネダイヤルはすぐに壊れてしまったので、これは進化と言えるでしょう。同じようにデジタル表示のブリタは「単なる日時タイマー」でしたが (購入して調べました)、ライカピュアは蓋の開閉回数を数えるもののようなので、合理的です。

(080212、100417に更新しました)


以下ウォルピュアの記事はいずれ書き換えますが、しばらくは参考として読めるようにしておきます。



オススメ昇格第一号の「イオナック」は塩素がなく軟水なので、本来はそば打ちやダシ取りに最適です。しかし「イオナックの飲用利用について」という別項に書いたとおり、本来飲用ではないので、フィルターで金属粉を除去する必要があります。

ではフィルターに何を使うか。いろいろ考えましたが、結局簡易浄水器がいいという結論になりました。



これがピッチャー型浄水器「ウォール・ピュア」というものです。アクリルケースが二重になっていて、上ケースに水を入れると、途中にあるカートリッジで濾過されて下ケースに水が落ちるというものです。

濾材は銀活性炭とイオン交換樹脂。いわゆる吸着型フィルターですね。水道水の塩素やトリハロメタンの大半を除去してくれます。濾材の寿命は水道水で150〜200リットル。毎日飲用水をつくってほぼ一カ月はOK。水道水を処理させてこの性能。もちろん水道水用に使うのが本来ですし、それはそれでかなりおいしい水を作れるスグレモノです。

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ではイオナックを通した水をもう一度これで処理すると、どうなるか。

こんなことが可能になると思われます。



使い方としては、上ケースを下ケースにはめ込んで使う本来の使い方よりは、上の画像のように下ケースの上に90度回してスタックして使った方が、一回にためられる水の量が多いし、濾過した水もさっと使えて便利です。水が落ちるのには約二分かかります。



こんなふうに、水ポットを複数使うと、どんどん連続的に濾過することができてしまいます。蛇口に付ける通水型のフィルターと比べてかったるいかなと思いましたが、むしろ軽快な感じがします。

また試用段階では、濾過した水を冷蔵庫にしまうことも考えましたが、実際は濾過が早いし、冷やすための別のボトルにスタックして浄化すれば、むしろ満タンで冷やせるので、結局この浄水器自体は一度も冷蔵はしませんでした。下ケースに上ケースをはめ込んだ状態で、台所のスミにいつも立っています。



これは上ケースにかける蓋の一部です。蓋をとるごとにカウンターが進むようになっています。円盤が一周したらカートリッジ交換というわけ。

ただしイオナックを通した水を処理させるだけだと、濾剤は全然減りません。すでに二周しましたが、たまに水道水を処理させてみても、全く塩素臭さは残りません。多分何周しても濾材は汚れないでしょう。



さて、かないまる邸には、もう一台浄水器があります。こちらは蛇口通水型の飲用浄水器で、かの有名なアムウェイの浄水器です。





濾材が一年で三万円と、ちょっと値が張るのと、通水路の最後にある紫外線殺菌ランプのせいで、半日使わないと最初に「熱湯」が出てくるという珍品です(^_^;)

アムでは濾過性能はピカイチで水も美味しいと言っていますが、かないまる邸の水道水で使う限り、ぜんぜん美味しくありません。圧縮活性炭による吸着方式なので、不純物や塩素、トリハロメタンなどは吸着できても、溶融ミネラルはとれないので硬度が下がらないせいでしょう。

ところが、アムウェイを通した水を、ウォール・ピュアに通してびっくり。なんととても甘くておいしい水になりました。水道水を直接とおしたよりもちろん美味しい。

私が飲んだ水で最もおいしい水はルソの水ですが、それに迫るおいしさ。もしかするとアムウェイ+ウォール・ピュアの水は、ルソより甘いかもしれません。ホンの微量残るミネラルがそうさせるのでしょうか。

(060413追記)
最近はアムウェイを引退させ、クリンスイを使っていますが、クリンスイ+ウォルピュアもなかなか美味しい水になってくれます。



さて、では、イオナック+ウォール・ピュアの水はどんな味でしょう。

実は飲んでも全然おいしくありません。もう本当に純水に近くなってしまうようで味もそっけもないのです。もともとイオナックを通した時点でほとんど無味ですが、それこそ全く味がなくなるイメージ。

ところがこの水でダシをとってスーパーびっくり!。まあ何と美味しい。とても旨みの濃いダシがとれてしまいます。

以前味の素KKの袋入り液体ダシ (業務用) に 「純水でとったダシなので非常に濃厚」 ということが書いてあったのを記憶しています。そのときは、へー、そうなんだ、と思っただけですが、まさにそれが目の前で起こる感じです。

それでも一番だしはもともとダシの濃度が高いので、節とダシ汁の旨み濃度が平衡したところで抽出が止まるので、ダシの濃度が上がるというより味がよくなるという表現のほうが正しいかもしれません。

しかし、驚くのは二番だしです。これは間違いなく濃いです。この二番だしでそばつゆを割って温かいそばの汁をつくると、実に美味しい。まさにうま味の最後の一滴まで絞りとるといったところでしょうか。



最後に、普通の使い方。つまり水道水をそのまま、このウォールピュア浄水器で濾過したらどうか。

実は通水し始めの100cc程度は、塩素などが少し通り抜けてしまう感じがします。濾材が濡れるまでは濾過性能が低いのでしょう。濾剤が乾いているときに水を入れるとポコポコと気泡が出ますが、その泡がおさまってからがいいようです。

そこで最初の100ccくらいは一旦捨てて、そのあとの通過水を使うとおいしく使えます。その味はアムウェイ単独よりは全然美味しいです(きっぱり)。吸着だけで頑張るタイプと違い、イオン交換樹脂が使われているので、硬度が下がる効果でしょう。

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