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 暗くするということ 




 暗さの重要性 

ホームAVを構築するにあたり、私が欲しいと思ったのは暗黒と質のよい大画面です。

特に重要なのは暗さです。

第一の理由は、大画面の決めてであるプロジェクターが、暗くないと性能が出ないからです。もう一つの理由は、映画というものが暗いところで見るようにできているからです。

というわけで暗くするのはマストなのですが、最近の家屋は雨戸が無いので、ちゃんと打合せしないと暗くできなくなってしまいます。ですから、遮光の計画は優先的に打合せしたポイントです。


 スクリーンの位置 

かないまる邸は新築なので、まずスクリーンの位置を決め、それに対する遮光計画を決めました。

リビングの間取り図  
クリックして別窓を開いて本文をお読みください

上の図は、かないまる邸のリビングとそれに隣接する部屋割りですが、スクリーン位置は、キッチンとリビングの仕切り壁の前に決めました。

この配置は、キッチンの電灯をつけても画質が大きく乱れないことから決めました。プロジェクタを使う場合プロジェクタ以外の光は基本的にはまずいんですが、それでも逆光は基本的には大丈夫です。これは意外に知られていませんが、リビングでAVを考える場合のポイントとなります。


 遮光計画 

このスクリーン位置に対して遮光を計画します。

まずリビング側はすべての窓にシャッターをつけました。完全遮光です。対象は(1)の掃き出し窓、(2)の出窓、(3)の和室の掃き出し窓です。

さらに出窓は、窓の前のカウンタに花を飾ったりしますので手動では開け閉めが大変ということで、ここだけは電動シャッターにしました。

南シャッター 東シャッター 電動スイッチ

画像は、左が(1)の掃き出し窓の手動シャッターです。左端に和室のシャッターも見えています。中央は(2)の出窓用の電動シャッター。右の画像は電動シャッターのスイッチです。いずれも、ごく普通の家庭用のものです。

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次にキッチンですが、ここは間取り図の番号で(7)の勝手口と(8)の窓の二つの採光があります。

ここは開き戸なので、シャッターが使えないので、窓前にロールスクリーンを降ろすようにしました。

ロールは暗幕用の生地を使いました。寝室用などに使ういわゆる「遮光カーテン」や「遮光ロール」よりは厳重に遮光する真っ黒な生地です。

勝手口1 東手口2 流し窓1 流し窓2

上の画像は勝手口と窓の遮光の様子です。それぞれ右側がロールを降ろしたところで、透過光の遮断は完璧なことがわかります。

もちろんシャッターに比べれば不完全で、脇からわずかに光が漏れます。しかしキッチンは逆光側ですから、この程度はほとんど問題ありません。

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最後は玄関まわりの光です。リビングの入り口ドアはガラス戸なので、玄関からの光が強いと問題になります。

しかし結果的には(5)の玄関窓に遮光生地のロールカーテンを下げるだけで問題はなくなりました。

玄関ドアのスリットや二階からも少し光が来ますが、たいしたことないし、玄関からリビングのガラス戸までは少し距離があるので十分減衰してくれます。

計画時点では遮光が不十分ならリビング入り口のガラス戸を遮光しようと考えていたのですが、結果としては不要でした。




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