音楽小道具



高音質電源タップ

超高音質バージョン
(ただし少し危ない)


初稿 111112


お待たせしました。電源タップの超高音質バージョンです。残念ながらみなさんがすぐに実現できるかというとハードルが高いし、安全上はお勧めしにくいですが、お約束なのでご紹介します。

大阪デモバージョンと基本的な考え方は同じですので、違うところを説明します。またハンダ付けについても解説をします。



まず全体の姿。大阪デモバージョンとよく似ています。基本的に違うのはケーブルです。



このケーブル。実はスピーカケーブルなのです。北米のストレートワイヤー社の「ラプソディー S」というもので、STR-V555ES (2000年モデル) を北米でデモしたときに現地が用意してくれたケーブルですが、音質を気に入って自分でも購入しました (北米で購入)。

スピーカーケーブルを電源コードに使うと音質がよいというのは、昔S誌なんかも扱っていましたね。電源コードの自作の記事はネット上にたくさんありますが、やはりスピーカケーブルを使う記事が見られますが、徹底的に音質をチェックしてあるためか電源コードとしてもなかなかよい音がします。


逆に電源用のケーブルから音質がよいのを探すためには、スピーカをドライブしてみるという方法があります。これはサンプル購入にお金がかかるというハードルがありますが、方法論としてはものすごく正確に判断できるのでお勧めできます。

実は大阪デモバージョンのFケーブルは住電日立製ですが、以前は日立電線製を使っていました。これを選定したときも、スピーカケーブルとして聴いて選んだという経緯があります。



コンセント周辺です。一応テープが簡単にまいてありますが、これはハンダ付けが見える段階で撮影したもので、実際はもっと厳重にやってあります。テープはテフロンテープ(中興化成ASF110の0.08ミリ厚のもの)を10周くらい巻いています。

大阪デモバージョンと同じように、本体ケーブルとコンセントの間は、柔らかくしてあります。

コンセントはよくみると二種類混ざっています。これは、かないまるがあまりメーカにこだわっていないということを示しています。NEMA 5-20R形状で、非医療用であればなんでもいいと思います (もちろん比較すれば音質差はありますが)。ちなみに手前の一個は秋葉原で買ったもの。奥の二個は大阪デモバージョンと同じもので、通販で購入したものです。



コンセントと電線はハンダ付けしています。ネジ止めはいろいろと問題があり、ハンダ付けのほうが圧倒的に音質がよいです (大阪デモバージョンで書き忘れましたが、そちらもハンダ付けです)。




主ケーブルとコンセントにつながる電線の接続部分です。ハンダ付けの方法は、バイワイヤ用ケーブルの作り方で解説しましたので、そちらをご覧ください。

ポイントは下記です。




最後にプラグ側。こちらはホスピタルグレードです。この画像撮影時点ではP社製がついていましたが、後日「明工社」製のME2573に交換しています (大阪デモバージョンと同じということです)。

ここで問題が一つ。ケーブルが縒線なのですが、これを縒っただけでネジ止めしてはいけません。ハンダあげします。

ハンダ上げの方法は「きつく縒ってからハンダ付けし、ハンダを抜く」という手順で、電線の接続のときと全く同じです。

きつく撚るのは特に念入りにやります。これは理由があって、銅線の間にハンダがたくさん入っていると、ネジで押した力が年月が経つと抜けてしまうのです。ハンダが柔らかい金属で、しかもゆっくり応力が抜けるので、数カ月後にガタガタになるなんてことも結構あります。

ホスピタルグレードのプラグはケーブルをネックでネジ止めするので抜けてしまう危険はありませんが、接触は悪くなります。そのためかないまるは、製作後一週間程度経ってから増し締めし、一年に一度、夏ごろ締まりを確認しています (気温が上がると緩むようです)。




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