普通の一本張りの張り方
その11
クロスへの移行
初稿 120623
更新 121124
クロスに移行します。
まずショートサイドです。メイン終了ホールを「0」として、「2」ホールからクロスを開始します。
ここで、ショートの通しはじめでメインの上で交差した場合は、反対側の最後のメインとは下で交差します。最初の交差をメインの下を通して開始すると、最後にメインの上を通って終わります。つまり入ったときと出るときに違う交差になります。これを常に意識していると、目飛ばし (メインと交互に通さずに、二本続けて上又は下を通してしまうミス)を防ぐことができます。
メインに対して上から通すか下から通すかは基本的には好みで結構です。上から通すとクロスの張り始めが楽です。下から通すと、最後にフレームに通すのが楽です。
まれにグロメットが上下非対称(上または下にずれている)場合があります。
たとえばプリンスのスカッシュラケットは一カ所に二個の穴がありますから上下にずれてます。ウッドも上下が比較的はっきりしています。
この場合は、フレームの上半分から出たクロスは、最初のメインの下を通すと打感がよくなります(一カ所をそのようにすると、全部の場所がそのように張れます)。
ロングサイドはクロスの一本上 (「3」ホール) を通します。
ここでクロスを通すときは、最短距離で引っ張らずに、オウルで経路を引っ張って山形の経路で通します。またオウルはストリングを引く作業にあわせて前後に移動させ、経路自体も一定にならないようにします。
これは経路が固定すると摩擦熱でメインに傷がつくからで、経路を山にして摩擦を減らし、また経路を始終振ることで、摩擦が起こる場所を散らす意味があります。
ショートサイドの仮クランプヘ
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