普通の一本張りの張り方
その5

マシンにラケットをセットする

初稿 120623
更新 121124


では実際の画像で要点を説明します。

まずラケットをマシンにセットします。今回はロシニョールの EUROPE 110です。いわゆるデカラケで、面積110平方インチ。フレームの肉が薄くて、やや幅の大きい中厚ラケです。
「ロシのエキップ」というと、かつてのスキーファンはわくわくする名称ですが、ラケットとしてはそんなにメジャーなものではないようです。



前項で述べたように、グリップ側のサポートは、メインストリング終了ホールの一つ上の「1」ホール付近です (画像では「2」ホールにストリングの切れ端を通して、位置を見やすくしてあります)。

もちろん「2」位置でサポートして、テニサポ・パターンにしてもいいですが、今回はゴーセン張りのサンプルなので、これで行きます。


ここでサポートの強さを解説します。基本的にサイドサポートはフレームに当たって、少しだけ押します。ただし変形量を小さくするためなるべく弱めにします。




サイドサポートでのラケット保持圧力も「軽く保持する範囲」を推奨。ラケットの変形量は柔らかいラケットで0.5ミリ程度を推奨します。1ミリ押したらどんなラケットでも変形しすぎです。

ただし固いフレームでは変形は見えないこともあります。フレームによっては、どのくらい押しているかわかりにくいものもあります。

そこでわかりやすい方法として、ラケットとの接触部にコピー用紙を挟んで締めて行く方法が加減をつかんでみましょう。ある程度強くしてゆくと、紙を引っ張るとちぎれるようになります。ちぎれたらそこでOKです (画像に写っている紙は右端が切れていますが、そのようにしてちぎれた跡です)。

一度強さを覚えてしまえば、以後は手加減で大丈夫だと思います。神経質になる必要はありませんが、強すぎるのはよくありません。




ビリヤードはフレームに触るだけです。絶対に押し広げてはいけません。二つに折り畳んで開いた紙を挟んでビリヤードを締めて行き、紙が止まるが上下に移動できる範囲にします (意外なほど弱くします)。

慣れてきたら内側からビリヤードを手で軽くフレームにあてて、ビリヤードのネジを締めて行き、ネジの遊びがなくなったら終了。そこからギューギューと締め混むことはしません。

ストリングをセットする

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