水滴型補足

ブラックナイトC2Cのご紹介
(ショートサイドのタイオフホールが6番の場合の張り方)


初稿 111225
更新 150403


読者の方からメールが来ました。


そうなんですよね。実はブラックナイトの水滴型ラケットは、C2CシリーズとSR-iONで、タイオフホールが6番メインに開いています。同じBKでも、Titan RF88という安いラケットは5番に空いています。安いのは台湾メーカからのOEMなのかな。

このようなラケットは、メインショートサイドを4→5→6と張らないで、4→6→5と張れば、6番ホールにタイオフすることができます。愛用のC2Cでご紹介しましょう。

その前に、よいチャンスなのでC2Cについて少し書いておきましょう。



これはかないまるが愛用しているスカッシュ用ラケット、ブラックナイトの C2C-nXS第二世代ブラックと、第三世代オーロラです。

実はC2Cというラケットは大きくわけて3種類存在します。

  1. 初代 フレーム重量 フレーム重量 125グラム ダイナミック重量130グラム
    バイブラプレート構造(フレームが段々になっているカーボンフレーム)。二カ所細いネック。軽量で高強度といった代表的特徴を備え、軽量で強靱なパンチある打球が打てるということで日本人ファンをたくさん獲得したモデルです。かないまるはこの初期型を2014年になって中古で入手しましたが、軽くしなやかな打感に驚きました。

    (初代の画像もそのうち貼ります)

  2. 第二世代 nXS フレーム重量 132グラム ダイナミック重量127グラム
    かないまるがスカッシュをはじめた2007年当時のモデルです。新品で3本と、オークションでも追加で入手しています。下手なので結構壊しましたが、お気に入りなのでそのたびに買っていました。
    nXSというのは、ナノカーボン繊維を混入しして初代より強度を高めたというものですが、重量は重くなっていました。外形形状は全く変わらないのにダイナミック重量は軽くなっています。樹脂は重いと思いますが、フレームの厚みを工夫したんですかね。数字どおりならトップライトになったということでが、まあそんな感じもします。ただし打感はほとんど変化無し。


    第二世代

  3. 第三世代目 nXS フレーム重量137グラム ダイナミック重量134グラム
    2008年に登場した、137グラムのモデルです。第二世代から5グラム。第一世代からだと12グラム上がっています。もはやかなり重いラケットです。ただしこの「137グラム」という数値は、製造が完了した現在やっとネット上に現れてきた印象。北米やカナダは比較的すぐに変わりましたが、日本市場では125グラムのままの状態がc2cがもうなくなるというような時期まで続きました。いくら在庫が心配とはいえ、これはだめでしょう。画像はいまでも第二世代のままのものが多いですね。ブラックナイトのホームページも画像は第二世代のままです。
    実際に販売されていた第三世代は、次の画像のようにカエデの模様に金色の縁取りが入り、派手になっていました。


    第三世代

  4. オーロラ(第三世代カラバリ) フレーム重量140グラム ダイナミック重量140グラム
    第三世代のカラバリモデルです。樹脂が全く同じだとすると塗装分は3グラム。塗装はフレームのほうが重いので、ダイナミック重量はもっと増えている??。ほんとかなあ。後述しますが、大変によいラケットでした。

    オーロラ

というわけで、c2cはベースモデルが三種類(ひょっとするともっと)あり、カラバリがあります。お勧めは第一世代か第二世代のブラックです。

すべての世代に「ホワイト」と「レッド」というカラバリが存在します。

第一世代だけは持っていますが、 フレーム重量135グラム ダイナミック重量130グラムと表示されています。フレーム重量が10グラムアップでダイナミック重量が変化無しなんて絶対にオカシイです。実際の感触は、塗装でダンプされるのかやや鈍い感じはしますが、10グラムも重い感じはしません。ストリングを強めに張ると、なかなかいいラケットです (ストリングを外したときに実際の質量を測ってみようと思いながらいまだにできないでいます)。

第二世代のホワイト/レッドのスペックは不明です。
第三世代はブラックナイトのホームページによればホワイト/レッド/オーロラの重量スペックは同じです。

オーロラはブラックよりいい感じだと思います。某大会で賞品として獲得した方から「つかわないので」ということで安く譲っていただきましたが、これが大当たり。

オーロラはフレーム重量、ダイナミック重量がともに140グラムと同じになっています。かないまるはこういうラケットを他にも二点知っていますが、どちらも「偉大なラケット」という安心感があります。なのでかないまるは第三世代はオーロラでチューンされたのではという想像をしています (第一、第二世代は間違いなくブラック)。


ところで、C2Cは全般的には「カツーン」という他のラケットにない独特の打感を持っています。いろいろなラケットを打ってみましたが、なかなかないい感触。気に入ると他のラケットが使えなくなる感じ。



c2cは、実はフレームの幅がとても厚いんです。比較に並べたのはダンロップのエリートシリーズで、プロ選手も使っているものですが、ダンロップがしなやか系。対するC2Cはテニスでいうところの厚ラケ系にあたり、ガッツリした打感があります。



ただ硬くてどうしょうもないかというと、全然そういうことはありません。その秘密はネックの部分を二回細くしてあることにありそうです。




C2C族にはこのくびれのないラケットが存在します。それはC2Cヒートです。ヒートはオークションで落札して一度所有しましたが、二週間で手放しました。全く人気のなかったモデルですが、理由は使いにくかったからでしょう。硬いフレームとグリップが太いシャフトで正直につながっていて恐ろしくテクニックに敏感。初心者のかないまるには全く歯が立ちませんでした。


タイオフホールが6番の張りパターン

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