楕円型ラケット
ダンロップ エアロジェル 4D エリート
柔らかいラケットに非常に向くパターン
初稿 120117
更新 120701
5) 独立ボックス/下降 (超推薦)
これはダンロップ4Dエリート用としてかなりいいパターンです。お勧めです。
このパターンはボックスは作りますが、周回では作りません。ショートサイドのクロスをトップ側で3本張りタイオフ。ロングサイドは上に上げる前にグリップ側にクロスを2本張ります。これでボックスが完成。
そのあとロングサイドに一本残したメインで上にあげて、ロングサイドのクロスを上から下に張るパターンです。
たいへんに具合がよく、ダンロップ楕円にはここ半年ずっと使っています。
張り方です
- ショートサイド、ロングサイドともに6番まで引き、(12)を引いたところでスターティングクランプで仮止めします。
- (13) ショートサイド側をメイン7番でトップに上げます。
- (14)〜(16) クロス1〜3番を(13)〜(16)のように張り、タイオフします。この部分はメインのテンションのままです。
- (12) を引きなおしてスターティングクランプを外して固定クランプに代えます。
- (17)〜(18) ボトム側クロスを2本張ります。
- (19) メイン7番でトップに上がります (ここまでメインのテンション)。
- (29)〜(33)テンションを下げてクロスを張りタイオフします。
このパターンはボックスがあるためか、フレームの変形が原因と思われる下降張りの欠点を感じません。また周回ボックスで感ずるダンプ感もありません。柔らかいラケットの強度が上がり、ボールをしなやかに飛ばせます。テクニ305との相性は「絶品」な感じ。軽量でフレーム強度の少ない楕円ラケット用にお勧めです。
テニスラケットの張り方を勉強していて、このパターンは、糸張人魂さんが紹介されている「J'sボックス」という張り方とほとんど同じだということがわかりました。
紹介されているラケットはクロスの本数が偶数なので緑色部分が3本になっていること、仮止めスターティングクランプをクロスを一本張ってから 止めている (上図の12位置ではなく17位置) ことが相違していますが本質的には同じパターンです。
クロスを一本通してから上辺を張るのは上下のボックスバランスがさらによさそうですね。こんど切れたら試してみようと思います。
(121126追記)
ストリングマシンを張名人ディアナSPに変更後のパターン
ストリングマシンを新しくしたところ、サイドサポートやストリンググリッバの安定性がとてもよく、ストリンギング中の変形が少なくなりました。そこで上端3本だったボックスを1本に減らしてみましたが、先端の打感が改善しました。フレーム変形も少なくOKでした。
ショートサイドを4ラケに変更。あとは同じです。
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