かないまるの
カルス培養土園芸

2) 導入経緯

初稿 211210
更新 211212


かないまるは2006年に海外出張を引退しました。もう15年ですね。そのころはじめたのが花作りです。母親の息抜きである畑仕事も長いこと手伝っていたので、意外にも経験は長い。会社をやめて時間ができると毎日庭に出るのが楽める。通行人には「綺麗ですねえ」と言っていただける。やっててよかった花作り、というわけです。

作るものはありふれた草花です。たとえばバラとかには手を出しません(^^;)
そのかわり種から作って発芽したのは数十株全部育てる。あるいは挿し芽で数をふやして栽培し、どーんと咲かせて楽しむというスタイルです。



花をどーんと作るとなると、培養土もどーんと要ります。なので培養土は買うものではなく、使い終わった土を再生して使い回してきました。従来型の場合培養土は、
  • 古土から細かくなった土 (微塵) をフルイで抜く (重労働)
  • 鉢底石も篩って抜く (わりと軽作業)
  • 土が減ったら赤玉土小粒を足す (わりと低コスト)
  • 腐葉土、牛糞などの堆肥を混ぜる (非常にお金がかかる)。
  • 肥料を混ぜる (わりと低コスト)
という作り方をします。鉢/プランター用としては基本的な作り方です。

ところがこの夏 (2021年) の長雨と、その後の高温で菊の一部が立ち枯れるという大事故が発生しました。
上の画像は実は一昨年のもので、今年は花色が悪く、花数も減ってしまいました。菊作り専門に楽しんでいらっしゃる方とお話ししても同じだそうで、その先生を含めて苦労していているとおっしゃるので天候のせいかとも思いますが、それならそれで悪天候に強い土が作りたい。

で、「土壌菌が壊滅しちゃってるみたいなんですよね」と某所でつぶやいたら、会社の先輩から「カルスNC-Rというのにトライしているが、これ、どうだろう」と教えていただきました。

早速ネットで調べたら、パンフレットが見つかりましたが、完全に農家向けでした。
ユーチューブには、メーカーのリサール酵産さんが資材提供と指導をされた10号鉢を使ったコンポスティングの動画(やまかなファームさん)がアップされていました。これはいい動画ですね。とても参考になりました。

そこでかないまるも始めることにしましたが、分からなかったのが「微塵は抜かなくていいのか」の一点です。
プロ農家は畑なのでそもそも微塵抜きなんてしないので参考になりません。やまかなさんの動画は微塵抜きはしてないですが、使っている土がそもそもそんなに疲れていません。一方かないまるの今年の夏を越した土はボロボロ。微塵を抜けば半分はすてることになるレベルなんですが、さてどうしたものか。

そこでメーカーのリサール酵産さんに電話してお聴きしました。
    Q) 微塵は抜かなくていいですか
    A) カルスが団粒構造を作り微塵を包み込むので、抜かなくていいです
    Q) え、鉢やプランターで団粒構造ができますか
    A) はい、できます
いやあ、ショックですね。かないまるは15年やって、プランター栽培で団粒構造ができるのはみたことはありません。畑でしかできないものだと思っていました。これが決定打ですね。つらいフルイ作業がなくなる。夢の団粒構造ができる。

早速資材を注文しました。



来ました!

カルスNC-Rは10s袋を買いました。1sの袋は粉タイプしかないようですが、かないまるは健康上の理由で菌資材で粉というのは避けたいところです。なので10sの顆粒タイプにしました。

米糠も買いました。「精米所でただでもらえる」とよく書いてありますが、かないまるの近隣ではだめですね。今回はメルカリで買いました。10s送料込み1480円。まあ、タダに近いかな。

肥料、石灰資材は変えないでいいそうなのですでにありますので、準備完了。試作開始は2021年11月1日でした。この後は同時進行的に状況を書いていきます。



これは今咲いているサルビアです。毎年最後はこれです。さあ、一年後のサルビアはどんな色をしているのでしょう。
カルス培養土のサルビアを早くみたいです。




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