Yahoo! BBとの奮戦記。片々雑事の58番に思い出すまま書き、正確を期するため60番に書き直しました。でも改めて読み直すとすごく長文。なので、片々雑事から切り離して、別掲することにしました。
ちなみに私はソフトバンクが大嫌いですが、その理由は準備不足で手を出してユーザに迷惑をかけるからです。ホークスもどうなるんでしょうね。ミモノです。ダイエーもホークスを買収したあたりが曲がり角だったような気がしますし…。
というわけで、ばいばいBBの巻き、はじまりはじまりです (すごく長いし不愉快になること必定なので、お読みになる場合は覚悟の上でお願いします)。
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まずオープン当時の混乱から書きましょうか。申し込んだが開通しない。他のADSL業者へ逃げることもできない。当時、社会問題になりましたのでご記憶の方も多いでしょう。私もこの混乱にモロに巻き込まれました。
まず2001年の6月21日の予約受け付け。7月2日に行った本申し込みまではスムース。また7月末に「8月に工事する」という連絡メールも来ました。ところが本サービス開始とされていた9月になっても開通しない。
多少いらつきましたが、このころは開通している人もボチボチいたし、安いのも事実なので放っておきました。ところが9月が終わり、10月に入っても開通しない。ときどき「工事が遅れている」とか、「続々と開通している」というメールが来るが、だからなんなのよ。
折しも世間的に騒がしくなり、う〜ん、こりゃまずいかなと、さすがに心配な気分になってきました。
と突然、10月27日に、突如りモデムが送られてきました。おいおい。まだISDN回線だぞ。順番がおかしい。とにかく工事が遅れているので、モデムを先に送ってしまい、ユーザを逃がさない作戦なのでしょうか。
さあ、果たしてここに混乱の幕が切って落とされたのでした。
同梱されていた紙には、ISDNユーザ向けの「アナログ回線への変更のお願い」という文書が入っていました。同様の内容がメールでも来ました。
文書には「NTTに連絡して、1)担当者名、2)工事日、3)電話番号の変更の有無の三点を連絡してください」との指示が書いてありました。そこでただちにNTTに連絡して回線変更の手続き。アナログ回線への変更工事は11月1日には終了してしまいました。
ところが、肝心の「Yahoo! BBへの三点の連絡」が出来ません。文書にはURLが書いてあり「変更フォームから入力」、または電話連絡が指示されていましたが、指定されたURLでは「変更フォーム」が出てこないのです。リンク先が間違っていて「Yahoo! BB - ADSLサービス申込」というページが出てきてしまい、「NTT局舎内工事の申請内容に不備は発生しておりません。 」という画面が出るだけです。
そこで「URLがちがう」というメールを出したら、
という返信が来ました。
ところがこのURLがまたまた違っていて、「サービス選択の変更は出来ません」と表示される。
再びメールで抗議したら、
「お客様はISDN回線なのでサービスが提供できないで手続きが止まっている」
という返信が来ました。こりゃマトモじゃない。「Yahoo! BBへの三点の連絡」URLが間違っているのでメールで連絡したのに、返信のURLがまたちがう。第一「モデム送付は契約の最終確認の意図で送った」ってどういうことよ。
さすがに危険を感じたので、申し込みそのものをキャンセルしようと思い、「Yahoo! BB - キャンセル手続き(開通前)」にアクセスしました。
するとなんと「Yahoo! BBがすでに開通しておりますのでお申し込みの取り消しは受付できません。」という表示が出ました。
おいおい。私の回線はまだ開通などしてないぞ。実際その日の私のステータスは、
つまり、開通していません。URLの間違いで開通の手続きが出来ないのに、キャンセルしようとすると開通していると表示されてキャンセル出来ないわけです。
この点をメールで抗議したら、「キャンセルをこのメールへの返信で受け付ける。モデムは下記に送り返せ」というメールが来ました。11月24日のことです。すぐにキャンセルのメールを送り、モデムも送り返しました。
すると29日にこういうメールが来ました(原文のまま)。
いやはや読んでぞっとしましたね。これは私には脅しにしか読めなかったのです。
そもそもこのメール。マトモな人が書いたとは思えません。「現在一日も早く開通できるよう努めております」ってことは開通していないのですからキャンセル(無償) 出来るはずです。当時Yahoo! BBは「開通前は無償キャンセルできる」と公言していました (というかWEBに明記されていました) 。なのに金を払えというのです。
次に、「メールでキャンセルを受け付ける。無償で行う。」というメールが来たばかりなのに、中三日でと「解約になるので金を払え」というメールが来ちゃったわけです。ふたつのメールは全く反対のことが書いてある。
すでにモデムは送り返しています。普通なら急がないのですが、海外出張に出るので、先のメールを受け取ってすぐに送り返したのです (中三日後の恐ろしいメールは海外出張先で受け取りました)。
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ここでどうやらYahoo! BBとはマトモな話はできないと、鈍感な私もやっと理解できました。下手をするとモデムがないまま接続料金をとられかねません。
しょうがないので、ひとまず開通させることにして、モデムの再送付の依頼メールを出しました。念のため中三日違いの両方のメールを添付して私が大変に迷惑していることも、言葉を選んで子供でもわかるような文章を書きました。このメールは、海外出張中に、時差ぼけと戦いながら仕事を終えて、ホテルに帰って疲れ果てた状態で出したことはいうまでもありません。
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すると、初めてマトモな、意味のわかる内容のメールがやっと返って来ました。
そのメールは、まず矛盾に満ちたふたつのメールの混乱を詫びていました。なにしろ言葉使いからマトモですから、明らかに今までのメールとは別のわけのわかる方が書いたものです。内容は、
というものでした。このメールは12月に入って来ましたが、とにかくマトモな返信が来たことは来たわけです。
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しかし、このメールとは入れ違いに、11月30日に「ジャンパ工事が完了した」というメールが実は来ていました。つまり、以上のやりとりとは全く無関係に開通してしまったのです。
さて、再送するというモデムはどうなったと思いますか。
これがまた来やしない。マトモなメールから二週間たっても来ない。しょうがないので再び催促メールを出したら、やっとモデムが再送されてきました。なんかもう、全く連絡がとれてないんですね。
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とまあ、開通までのはちゃめちゃぶりを書きました。準備不足で事を行いユーザに迷惑をかける。これがまさにソフトバンク流なのでしょう。
信用できないな。私はそう思いました。
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さて、ここからは開通後の状況です。
かくして開通したYahoo! BB。しかし、他の業者の告発によれば、Yahoo! BBのモデムはもともと北米向けだそうで、帯域の広い日本のISDN信号から干渉を受け易いそうです。事実だとすれば技術畑の私には非常識に見えます。
実際開通後の状況は、速度低下と切断が恒常的におこり、非常に使いにくいものでした。
ご丁寧に、初期のモデムには、約40日ごとに確実に切断するバグまで付いていました。
このバグをFIXするファームがWEBで公開されましたが、書かれているとおりアップグレードしても、どうも症状が変わりません。
これはファームが書き換わらないのだなと判断し、何カ月も様子を見た後、2002年10月にモデムを交換してもらいました。果たして切断は激減。2〜3カ月は接続しているようになりました。速度低下はありますが、二カ月程度でリセットする習慣もついたので、その後約一年間は比較的安定して使えました。
ところが2003年末ごろから2〜3週間も持たずに落ちるようになりました。新規のISDNユーザでも出現したのでしょうか。
そこで、Yahoo! BBのテクニカルに照会したところ、意外にもきちんとした返信が来ました。「お客様の回線にはISDNユーザが収容されているため、速度低下や切断の原因になっています」。そんなことが書かれていました。
まあ正直といえば正直です。しかしそれに続き「収容の変更をNTTに依頼することができます。料金は○○万円程度です」と書いてありました。
もう、この人たちは何考えてるんでしょうね。ISDNは日本の正式な通信規格です。その信号から妨害を受けやすいモデムを配った (と、同業他社の発言や雑誌の記事が開通当時ありました) から調子が悪いのですよね。なのになぜ私がお金を払って収容替えをしなくてはならないのでしょう。
