2002年11月23日



(パソコン通信仲間と新そば会)

パソコン通信仲間に集まっていただき、そば会をしました。私はそばを打ちはじめて3年半ですが、半年目の初心者の時にそば会をしまして、以来新そばの時期に集まって下さるメンバーです。

まず今日の蕎麦切りは、食べた順に下記の五品。

1)柿沼製粉「究極のそば粉」(常陸秋そば)
2)江戸東京そばの会「常陸秋そば(35メッシュ)」
3)信州産玄蕎麦使用の32メッシュ粗挽き粉
4)ハモ切り(高山製粉の御膳粉使用)
5)胡桃亭の超粗挽き

1)は、当WEBの読者でもあるパソコン通信仲間が、生粉打ちをしてみたいということで挑戦。見事に一発でつながりました。ちょっと太さがばらついたので、太さがにている部分ごとに茹で時間を調整。そんなわけで私は茹でに専念していて食べ損ねましたが「おいしい」と感想が飛び交っていました。

2)から5)は私が打ちました。

まず2)の江戸東京そばの会の粉は、2キロ以上でメッシュ指定ができるので、35メッシュを指定した常陸秋そばです。これはなかなかのそば粉で、中粗挽きということで常陸秋そばの良さがよくでていました。先日梶さんのところで打ったもの(船橋のそば屋さん謹製のそば粉)と比肩しうるそば粉だと思います。

3)は私の好きな信州産の玄蕎麦を粗挽きにしたもので、2)より固めに仕上げることができるので(延びがすごくいい)、少し細切りにしてみました。細切りでも強い甘味、しっかりした歯ごたえ、つるつるのヌメリ感があり、なかなか得難い食感。これも好評でした。

4)のハモきりは、変わりそばの一種で、実験研究編に紹介したものを、実験のときと同じ割合で打っています。内訳としては、

市販のハモのすり身---200グラム
御膳粉---400グラム
熱湯---150グラム

以上です。すり身は実験編と違うメーカのものですが、まあだいたい似たようなものでした。すり身率33%も実験編と同じです。この割合はいろいろやって、結局元に戻りました。

ちなみに、使った御膳粉は高山製粉のもので、当日の午前中到着というフレッシュなものを使いました。鮮度を重視して直前に注文するつもりが、実はうっかりして前日まで注文を忘れ、高山製粉さんに急遽午前便で発送していただいたというもので、対応して下さった高山製粉さんに感謝します。

この変わり蕎麦は、そもそも生一本を打つ人が少ないこと、しかも変わり種がハモですからね。ほかではまず食べられないメニューだと思います。氷で締めてから常温の水で表面をもどしてサーブしましたが、食べた食感より後味の良さが好評でした。

5)の胡桃亭はやはりすごいそばですね。玄そばの味より挽きかたのすごさが味を決めてしまうよい例なのではないでしょうか。

今回は13人にサーブしていますので、すべてのメニューが500グラム打ち(かわりは粉+すり身で500グラム想定)ですが、胡桃亭を500グラム打つのはかなり大変。一瞬玉が硬くなりすぎたかと思いましたが、なんとか延ばすことができました。みなさんに「これはおいしい」と言っていただきました。


さて、そばを引き立てるサイドメニューは、メンバーやうちのカミさんの作品で、

・そば団子汁
・てんぷら
・ブリのあら煮
・肉じゃが
・カモ卵
・カモ皮ネギ
・カモ焼き
・白菜と鳥の鍋

といったメニューが入れ代わり立ち代わり。酒も一流どころが揃い、最後になぜかコーヒーとケーキで締めるという、実に楽しいそば会でした。



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