蕎麦つゆ用のボトル
更新040321
初稿040220
ここからは蕎麦打ちに必須というわけではないが、かないまるが使って便利だなと思ったものをご紹介してゆきましょう。現在コラムの16番(ロングトレイ)なんか、そのうちこの道具編に引っ越しましょうね。
さて、本稿は、蕎麦つゆを入れるのに便利なガラスボトルです。
私は従来、蕎麦つゆの保存に炭酸水やミネラルウォーターのPETボトルを使っていました。密栓できる容器としては最も安価だからです。しかし耐熱性が無いため、消毒や湯煎がしにくいという欠点がありました。
そこで最近使い始めたのが、耐熱ガラスパイレックス製のボトルです。これが笑っちゃうくらい便利。ご紹介しましょう。
これがそれ。これで300cc程度のつゆを保存できます。シリコンゴムのパッキンがついていて、うまく使えば気密もとれます。
このボトル、ダイエーで買ったんですが、もともとタレやソースを作るための攪拌ボトルみたいですね。商品名は「レンジ/まぜるポット」です。
本体はパイロセラム (耐熱ガラス)。耐熱140度の蓋には耐熱200度のシリコンゴムのパッキンがついています。電子レンジもOK。つまり全体が耐熱性部品でできています。
これは熱湯消毒をしている様子。瞬間湯沸器から95度くらいの熱湯を直接かけてますが、全然へっちゃらです。
熱湯を捨てるには、使っていない割り箸を使ってボトルを傾けて湯を少し捨て、そのあと乾いた布巾でボトルをもって湯を捨てます。布巾に湯が流れると火傷しますので注意してください。フタは割り箸でもって湯を切ればOKです。
そこでつゆを作りながら熱湯消毒して、まだ熱いつゆをボトルに移せば、ボトル内はほぼ無菌となります。
そして、同じく熱湯消毒した蓋をすれば、ほぼ無菌状態の保存が可能となります (実際PETボトルでの保存よりはるかに長時間傷みません)。このままゆっくり冷まして、翌日湯煎。蓋が浮いてもそのままにしておき、鍋から出してすぐに蓋を押し込めば、無菌状態が保てます。
冷蔵庫での収まり具合です。つゆを入れたときの密栓の状態で放置するとかなり持ちます。何度か食卓で開けると持ちが悪くなります。傷んでくると発酵してシリコンゴムを押し上げて蓋が浮きますからそれはすぐにわかります。
発酵してもすぐに毒というわけではなく、若干酸味がかるだけです。乳酸発酵なら味のうち。でも放置するのはまずいので、急いで使うか煮かえすか、あるいは甘汁として使うなどの処置をとりましょう。
この容器の一番いいのは、食卓で蕎麦つゆ徳利としてそのまま使えることですね。PETボトルから出すよりはるかにおいしそうなんです。
というわけで、お勧めです。
追記(040321)
耐熱ガラス製の保存容器はこれ以外にもあり、1リットル以上のつゆを作ったときの保存用に使っていますので、ついでにご紹介しておきましょう。これもPETボトルが熱湯消毒できないので最近購入したものです。
こちはらクリアパックという商品名で、パイレックス製の計量カップにシリコンゴムパッキング付きのフタをつけたような商品です。
実は今朝、薄削りの混合節を使ってかなりの量のダシをとる検討をしたので、大量のつゆができました。1.5リットル程度。もちろん「まぜるポット」二個では入りきらないので「クリアパック」の登場となりました (普段はしまってあります)。
これでもまだ200cc程度余裕がありますから、現在1.7リットル程度まではつゆをガラスボトルに保存することができることになりますね。でも、もう一個買ってこようかな。
なおこのクリアパックは蓋がAS樹脂 (アクリル/スチロール系) なので耐熱が90度しかありません。でも熱湯をかけて消毒するのなら何の問題もありません。熱湯をかけられた樹脂が90度を超えることはまずないからです。煮沸消毒はマズイでしょうけど。
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というわけで、最近はガラスボトルと蓋を熱湯消毒して、直後にまだ熱いつゆを入れて蓋をしてしまうので、つゆのモチが非常によくなりました。今はまだ気温が低いですが、夏場の保存性がどの程度いいか、今から注目です。
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