かないまるのダイエット記
スタート体重
昨年TA-DA9000ESの音質を仕上げるのが大変で、年末に完全に体調を崩してしまいました。一月から投薬を受け、6月には強い薬が必要なくなりましたが、薬を弱くしてもらうまでの間、食欲が増進しすぎて体重が激増してしまいました。快方に向かった証拠なんだそうですが、薬を弱くしても体重は減りません。なんとか90キロ台は避けましたが、89キロという体重で安定してしまったのです。
これはまいりました。体が重くて動きが鈍いし、週一回のテニススクールでも右足に負担がかかり、踵に腱膜炎ができてしまいました。
というわけで、この89キロが今回のダイエットの起点です。
さて、ダイエット開始は7月ですが、それは意外なことから始まりました。
私はタイ出張時にタイマッサージに連れて行ってもらい、その癒し効果と実に見事な筋の開放力を知りました。なんでも古くはビルマとの戦争に備えて兵士の疲れを癒すために考案された秘法だったそうで、今でもタイの寺院 (頂点はワットポー寺院) が広くメソッドを伝授し、タイでは国家資格を取得して職に就くのだそうです。
実際かかってみると本当にいいもので「これは世界一のマッサージだ」と思いました (念のため書いておきますが、基本的には風俗業的要素はありません)。
その後東京でまじめなタイマッサージ屋さんを探していましたが、最近なじみの店ができました。私は肩凝り性で、普段は自宅近くで、鍼治療とクイックマッサージを併せたような治療院によくかかるのですが、精神的な疲労が大きいときはときどきかかっていました。
さてそうした背景のなか、7月の中旬に非常に忙しい4日間があり、その準備段階で非常に疲れたので、初日が終わってからたまらずにタイマッサージにかかりました。
この4日間は、非常に忙しくて昼食はもちろん夕食も8時過ぎまで食べられない状況。ところが驚くべきことにタイマッサージを受けた翌日から昼食を抜き夕食が遅くなっても空腹感を感じないことに気づきました。この間、暑さもあったのでキリンのアミノサプリというボトル飲料を一日5本くらい飲んでいました (2.5リットルということになります)が、これも役立っていたのかも。
ただ、アミノサプリが飲めない (買ってくることができない) ほどタイトな状況になっても、とにかく食事はとらずにすんでしまいました。空腹感がない。なぜかなあと考えました。そしてこれはタイマッサージがいいのかなと思いました。
そして、多忙が故の食餌制限が4日も続いた7月20日過ぎに体重を測定したら、なんと87キロまで落ちていました。食事をマトモにしていないのですから減るのは当然です。でもここで肝心なのは食べないのに空腹感を感じないということです。これは減量方法として採用できます。
さらに多忙の4日間をすぎて、昼食をとる生活に戻りましたが、体重は増加しませんでした。つまりリバウンドもしないのです。昼食を復活しましたが、普段全部食べてしまう業者弁当を全部たべなくてもおなかがいっぱいになり残してしまうんです。
「タイマッサージがいいのかもしれない」。この確信を確かめに、7月末にもう一度かかってみました。
いつもはマッサージの翌日も普通に食事をしていましたが、試しに昼食を抜いてみました。今度は別に多忙ではないのですが、その日から一日のカロリーを、概ね1800キロくらいに抑えてみました (ただしビールは制限せず計算外としました(^^;))。
結果、朝は普通か多め。場合によっては通勤途上でラーメンも。しかし昼食はとらない。夕食は従来より一品少ない感じで進行。
一方アルコールは制限なしで、現在私は発泡酒「Diet (サントリー)」330ml を一日数缶飲んでいますがそれを減らさない (増えたかも)。Dietはアルコール度は3.5%ですからそんなに低くないですが、総カロリーは普通のビールの半分と低く、普通のビール換算で毎日2〜3缶飲んだくらいですかね。
これと帰りの電車でビールを一缶飲むことが多いので、一日3〜4缶飲む勘定です。ダイエット中はアルコールは攻撃の対象ですが、何かひとつは楽しみがなくっちゃね。それにアルコールのカロリーは熱源にはなるが、脂肪摂取と違って比較的発散しやすいという意見もあり、アルコール自体はあまり体重には影響はないようです。まあ飲まなきゃもっと減るんでしょうけど。
ただし肴やつまみはなるべく減らします。そこは我慢。
一方で夏の暑い盛んはキリンアミノサプリはあいかわらずガンガン飲み続けました。毎日2リットルは飲んだでしょう。このカロリーは、総カロリーの計算にちゃんと入っています。
というわけで、
・ときどきタイマッサージ
・カロリーは大雑把ながらちゃんと計算する
・昼食なし(朝は多くても可)
・ビールはOK
・夕食を食いすぎない(計算して一日1800キロを超えない)
という態勢を作り維持してみましたが、なんと数日でまた1キロ落ちて86キロ程度になりました。
これはいい、ということでこの態勢を続けたところ、すでに縮んでいた胃がさらに締まって来たようで、たくさん食べなくてもわりと満腹感があるようになりました (食べすぎるとむしろ気持ち悪くなる)。また、食べなくても空腹感があまり来ないようになってきました。飢餓感が来たときはアミノサプリ、そしてマッサージ。面白いですねえ。食欲が止まります。
実はタイマッサージにかかると、私の場合、三日間くらい手足が燃えるような感じになります。日本式マッサージでは経験しないもので、脂肪が燃焼している感じです。手足がポッポと火照り、同時に空腹感がすっかり消えるのです。
通常ダイエットは運動を併用しないといけないとされます。筋トレをしないと筋力が落ちますし、有酸素運動をしないと食欲も抑制できないからです。実際この正統派メソッドで数年前に減量をしたことがありますが、忙しくて運動を抜くと飢餓感が来てどうしようもありませんでした。
ところがマッサージは人に運動させてもらっているようなものなので、同じような効果があるのでしょう。もちろんマッサージ師により強さも違います。揉む人と揉まれる人の相性もあるでしょう。現在私は自分と相性の良いことがわかったタイ人を指名して施術してもらっています。
なお有酸素運動運動としては週に一回、土曜日に一時間半のテニススクールで汗を流します。これはかなり運動量が多く、夏場は練習時間内にスポーツ飲料 (グリコのCCDというのをよく飲みました) を二倍に希釈したものを2リットル飲んでしまうほど水分をとりながら運動しました。一週間に一回は少ないようですが、全くやらないよりは全然調子がいいです。
以上の状況で 8月末には82キロまで体重が落ちました。7キロ落ちたことになります。
ただ、82キロで体重の落ち方がとまって実いました。82キロは最近の最低体重程度ですから、ここで止まってもあまり不思議ではありません。ダイエットには何回かの棚があり、そこで失敗するとリバウンドするので、ここが注意のしどころです。
それと大問題が。
腹筋運動をやってみたら、たった一回も上がらない!。これはまずいです。マッサージで脂肪は燃焼したようですが、筋トレをやらなかったので筋肉もなくなってしまったようです。テニスで使う筋肉は心配なく維持されていますが、そういえばテニスでは腹筋はあまり使いません。
結局その日は腹筋はゼロ回でしたが、思いっきり努力だけして数日後やってみたら、上がりました。やれやれ。その後二週間で腹筋50回まで復旧しました。現在は腹筋、側筋、背筋の運動を思いついたらやっています。
さて腹筋問題は別として、体重の減少が止まったのはどうやって打開すべきか。
ちょっと躊躇しましたが減量用サプリをひとつ使ってみることにしました。「ギンコビローバ」という銀杏 (いちょう) の葉を磨り潰したものです。漢方薬だと思っている人が多いですが、薬効を見つけたのは欧州の人らしいです。でもいちょう自体が中国と日本にしかないらしく、やはり製薬の本場は中国です。
ギンコは日本やアメリカでは「頭が冴えるサプリ」として知られています。しかし中国では「脂肪燃焼用」に使うそうです。実際中国製のギンコを購入してみたら「最初の二日は一回2カプセル。その後は4カプセルを一日二回摂取」とあります。通販屋のネット上の記載は「冴えサプリ」として「一日1〜2カプセル」とされていますから、用法が違います。
とりあえず減量目的ですし、ギンコ自体は副作用はほとんどないとされていますから書いてあるように、2錠服用を二日とったのち、一回4錠を一日二回飲みました。もちろんカロリー制限、アミノサプリ、タイマッサージはそのままです。
その結果なるほど体重は再び落ち始め、9月22日の中国出張前日に80キロまで落ちました。ここまでで9キロの減量を達成しています。
ただ、ギンコビローバは欠点がひとつありました。下痢になるのです。実はこの下痢が減量の源なのかもしれませんが、各駅停車症候群に近い状態になってしまいギブアップ。購入した一ビンが終わったところで降参です。
ギンコは一カ月分しか買わなかったので、中国出張 (9月22日から26日) に出る直前に終わってしまいました。
さて中国出張中の食事の状況ですがですが、ホテルは朝食が付いていましたがメニューがアメリカンブレックファストで、これがまずい。なので二日目からは抜いてしまいました。
逆に昼食は工事現場なので、滞在中の三日間、吉野屋の牛丼弁当が届けられ、それを食べました。中国では牛丼が食べられるんですね。紅しょうががないのがタマにキズですが、久しぶりの牛丼は美味でした。量は並盛りです。
夕食は中国ですし、一応客人なので豪華です。自腹で食べてもどうしても豪華系になります。ところが今回は、驚いたことに私は、同僚達の食のスピードに追いついて行けませんでした。普段だとさっさと食べて人より多く食べるほうですが全く逆。食が細っていてペースが遅いので、食べきらないうちに次の料理が来てしまうのです。他の人の皿を見るとちゃんとカラになっています。
ただしビールは進みましたね。規定方針ですから。
中国で飲むチンタオビールはすごく美味しいんです。北京ビールというのも美味しかった。ただしレストラン用らしくて、現地のセブンイレブンでチンタオビールを買って飲んだら、日本で飲むやつと全く同じ味でした。なるほど。別物なんだ、と理解しました。
それはともかく、中国出張は体重増加をかなり警戒しましたが、そうしたわけで食い過ぎによる体重増かは防止できたと思います。
さて、中国から帰国して体重を測ってびっくり。
増加防止どころか78.5キロまで落ちてしまっていました。これは飛行機に乗るなど移動の疲れもあって過度に体重が落ちたのでしょう。たった数日で1.5キロは落ちすぎです。
結果、やはりリバウンドが来て、夕食で飢餓感が強くなり、摂取量が増えてしまいました。その結果、帰国二日目の9月27日に82キロまで体重が増加。まずいぞ。
そこであわてず28日に再びタイマッサージにかかり、昼食を抜き、夕食を絞りましたら再び下降カーブにのり、10月7日に再び79キロとなり、ここで初めて、安定して80キロの壁を破りました。
ここまでで約4カ月で10キロ達成です。
ところがどうもこの79キロ付近が次の壁になっているようで、なかなか減量が進みません。81キロまで増えてみたり (原因は夜食の食いすぎ…)、疲れると78キロまで落ちてみたりで、79キロを中心にうろうろしています。