LANオーディオを始めよう | TA-DA5700ES勉強会 |
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初稿 120301
では実際にサーバ=DMSを立ててみましょう。
NASが音質がいい
サーバ、つまりDMSを立てるには、PCを使う方法とNASを使う方法があります。PCについてはWindows XPのケースを後述します。ここではNASについて書きます。
DMSとしてなんといっても音質がいいのはNASです。理由はPCがいろいろな作業をたくさんおこなっているのに対して、NASはシンプルに音楽データの配信だけをおこなうからです。
NASとは何か
「Network Attached Server (ネットワークに接続されるサーバ)」という意味です。LAN接続できるHDD (またはSSD) のことをいいます。
NASの全てがDLNAサーバー(DMS) になるわけではないと思いますが、現在市販のものは大概DMSとして動作する機能を搭載しているようです。
NASに内蔵のストレージは、3.5インチのHDD、2.5インチHDD、SSDの三種類あります。お勧めは3.5インチHDDです。
2.5インチHDDは音質がよくありません。「低消費電流で回転振動も少ないので音質がよい」という迷信があるようですが、何度試しても音はよくないという結論です。恐らく理由はモーターとデータの両方が同じ5ボルトで動作するからだと思います。
SSDも試しましたが、音が硬くてかないまるは好みませんでした。メモリアクセス時のアドレッシング電流によるノイズが、HDDよりはるかに大きいのではないかと思います。
では3.5インチなら何でもいいかというと、これがモデルによってやっぱり音質が違います。オーディオ機器と違って比較試聴記事なんてないので、自力で音のいいのを探すしかなさそうです。
これがかないまるの使っているNASです。コレガのHDD BANK TERA CG-NSC2100GT というものですが、HDDを自分で装着する「NAS箱」です。
HDDを二個入れることでRAID1 (ミラーリング) によりHDDの故障に備えることができることから、もともとデータバックアップ用に購入しました。
あるときこのNASに一度音楽データを送り、PCに戻すと大変に音質がよくなることに気付きました。パケット伝送時のバッファリングが上手なんでしょうね。HDD記録時のクセがかなりとれるようです。それでしばらく「データの洗浄用」に使っていましたが、数モデルのNASを比較する機会があり、DLNAサーバとしても音がよいことがわかりました。以後はオーディオ機器扱いです。
プレイリストも使えない (実は使えるのかな…) し、曲目リストなんて数時間に一回しか作らないし (解決法はあります)、曲名のどこかにアポストロフィーがあるとその曲は見えないとか、無茶苦茶なヤツです。おまけにときどきネットからいなくなる。
でも音質がいいので結局これを使っています。なにしろヤフオクでバックアップを入手するほどです。
残念ながらこのNASは既に製造中止です。とはいうものの、現行モデルも数カ月たつとモデルチェンジしますので教材モデルを指定するというような考え方はちょっと無理なので、このあとの記載は導入記的なものとなります。みなさんのご参考用として読んでください。
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