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かないまるお勧めのソフトたち

その7


140815 その7の開始
140823 更新

定年退職を機会に、音のよいCDやSACDを新たに集め始めましたので、愛聴盤をご紹介します。


2014/8/23

[NEW] SB140823-1
---愛聴盤・超すてき・CD---
---140823



Various: Complici CD, Import Musica Nuda (アーティスト) 形式: CD

電源コードの作り方を書こうと思ったら、画像の入っているメモリを忘れてきてしまいました。代わりにとても素敵なCDをご紹介しましょう。試聴用というより演奏を楽しむ一枚。かないまるはお客様に一曲お聴きいただいたいというときに、最近必ず取り出す一枚です。

ムジカ・ヌーダ(Musica nuda)という異色デュオのアルバム。女性ボーカルのPetra Magoni とコントラバス奏者のFerruccio Spinettiのデュオ。伴奏はコンバスだけなんですが、とんでもなくいろいろな音を出します。弦弾き、ピチカート、ハーモニクス、時にはギターのように抱えて演奏することも。それをバックに歌う女性ボーカルは、あるときはしゃれた感じ、あるときは強く。半端でない演奏力と歌唱力が生み出すスタイルは新鮮です。

このデュオは日本と北米ではほとんど知られていません。でも本国イタリアでは有名で、隣国のフランスでもとても人気があるそうです。かないまるは何の情報もないままアルバムと出会い、早速アーティストを調べましたが情報がほとんど見つかりません。そこでイギリスの畏友エリックキンドンに彼らのことをたずねたら「KANAIさん。とてもいいグループに目をつけた。彼らはほんとうにいい」と即座に答えてくれました。

オーディオ的にもなかなかの問題作。多分コンプが強くかかっています。ノイズ感が息づいていたりします。でも音は良く、上手だなあとうなってしまいます。ボーカルがセンターにいない (少し右にいる) なんていう問題も。でも、よく鳴るシステムならため息が出るほどいい感じです。

お客様にお聴きいただくのは一曲目。ベースのハーモニックス奏法で始まりますが、最初のフレーズでもう素敵な音色に魅了されます。これを序奏として、続いて始まるボーカルは約3分のドラマの幕開けです。二人が眼前で演奏を始めるのです。ベースはいつしか弦弾きになり、たった二人のドラマが盛り上がります。最後のエコーが消えるまで再生すると、お聴きいただいたお客様からは例外なくため息がもれます。

そしてスマホを取り出してジャケットをぱちり。あとで買おうというわけです。

ところがこのアルバム。すぐには手に入りません。リンクはかないまるが入手したときのアマゾンのページに張っておきますが在庫はないようです。HMVなどにもありません。国内に在庫が無いようなんです。

そこで上記のアマゾンのリンクから「新品の出品」を開けてください。ドイツから発送する業者が出品していますので、注文して到着を待つのがいいでしょう。待つ甲斐のある一枚だと思います。




2014/8/15

[NEW] SB140815-1
---愛聴盤・試聴盤・高音質・SACD---
---140815



When I Look in Your Eyes (Sl) ダイアナ・クラール (2002) - Import

ハイレゾハイレゾとかしましいですが、元祖ハイレゾは 2.8MbpsのDSDで記録されたSACDです。原理的にも実際にもCDよりよい音質を持っています。

だからといってSACD全てが音質がよいわけではありません。良くできたCDにいい加減に作ったSACDがあっさり負けることはいくらでもあります。

このダイアナクラールのWhen I Look in Your Eyes は、1999年にリリースされたジャズ作品ですが、たいへんに音がよく、またダイアナクラールの歌唱力がずば抜けているので、音楽性も高い一枚です。グラミー賞のジャズ・ヴォーカルやエンジニア部門を受賞している、ダイナアクラールの代表作。名盤ですね。

テクニカルに大きな特徴はSACD専用盤になっていることです。CD層を持っていないのです。SACDの良さがたいへんに尊重された第一期ハイレゾ時代にリリースされた珠玉の名作です。

1999年5月にニューヨーク・アバター・スタジオで録音されたそうですが、バックのストリングスがときどきこれはホール録音にかぶせたのではないかと思わせるような見事な立体感で聴こえてきます。2チャンネルSACDの中でも異例にサラウンド感がいいのです(4曲目のアルバムタイトル曲など)。

天井ぎりぎりに達する高さ感はCDでも出ますが、左右のスピーカの概ね3倍の横幅、さらにリスニングエリアに染みだしてくるストリングスは、かないまるのチェックポイント満載の一枚です。実際SACDの再生状況をチューンするときは常用の一枚です。エアがどのくらい広くて濃いかを聴けば、システムの分解能(ビット深度)すらほぼわかってしまいます。つまりこの作品は、録音技術的にみて異例に優れているのです。

かないまるが愛聴しているのは2002年に再発売されたものの輸入盤です (このページのリンクは2月に購入したときのページに飛びます)。名盤なので、1999年盤の初回盤やその他いろいろな年度の盤が存在しますが、かないまるは盤質の違いは把握していません。



[NEW] SB140815-2
---愛聴盤・試聴盤・高音質・CD---
---140815



Kisses on the Bottom -Deluxe- CD, Import
ポール・マッカートニー

一度どこかでご紹介していますが、ダイアナクラールつながりでここでもご紹介します。

いまやとても有名なポールマッカートニーの名盤。ニューヨークのリバティースタジオに、実力のあるジャズメンを集めて収録されました。ここでダイアナクラールがピアノを弾いています。

一曲目でチェックポイントを書くと、まずスタートのドラム。張りのあるスネアの皮の音は絶対に聴こえなくてはいけません。ベースは豊かに入らなければなりませんが、存在感もきちんとなくてはいけません。ベースの弦は若干ビビリ音がまざっていて、ポールのボーカルもときとしてしゃがれたり、のどが「ヒュッ」となったりしますが音楽的に破綻するかしないかで、システムの調子がわかります。勿論破綻してはいけません。破綻しないで鳴るように録られています。

間奏はチェックポイント満載ですが、ドラムの立体感。全部の太鼓やシンバルがきちんと聴こえるか。センターとLの間にいるギターの刻みがずっと聴こえるか。

とりわけ重要なのはダイアナクラールのピアノです。空中に浮かぶのですが、まず十分な高さと広がりがあるか。べての鍵盤のkeyには定位があります。全部のキーの音が出る場所がわからなくてはいけません。プレーヤー、アンプ、スピーカのすべての調子が整わないと、そうならないからです。

このアルバムには三つのタイプがあります。
欧州通常盤(14曲)
日本盤(SHM-CD 14曲)
欧州デラックス盤(16曲)

かないまるの推薦は16曲盤です。もし違う盤を持っている場合は、是非比較してみてください。冒頭の数秒でかが16曲のデラックス盤を使うか、もしかするとお分かりいただけると思います。16曲盤はゴージャスで豊かなのです。SHM-CDはハイファイ的にはよいと思いますが、ミックスした人の意図とはずれていると思います。



[NEW] SB140815-3
---愛聴盤・高音質・BD---
---140815




ライヴ・キス2012≪生産限定盤≫ハードブック・カヴァー・豪華40pブックレット仕様【日本語字幕・ブックレット対訳付】 [Blu-ray]

CDとおなじ曲、おなじメンバーによる映像作品です。CDとは別セッションで、CD発売日の翌日 (2012年2月9日)、ハリウッドのキャピトル・Aスタジオで収録されたライヴ映像です。WOWOWで三回放映されましたが (二回目の放送が音がよかったと思いました)、それをBD化したものです。完全限定版とのことで、なくなってからではと思い、プレゼント用を含めて何枚か買いましたが、やはり買ってよかったと思います。ちなみにボーナス映像だけでも約40分収録されていますね。

CDと違い、全員が一緒に演奏しているライブ作品。演奏はリラックスしたもので生き生きとしています。参加者のインタビューやリハーサル風景もあり、なかなか楽しいです。

音的にはセッションの同録なので制約を感じますし、CDとマイキングが違うので、CDの録音状況を確認する素材でもありませんが、あ、そういう風に演奏してるのね、みたいなことがよく分かります。

ポールを中心にした奇跡のセッション。楽しい作品です。ちなみにかないまるはWOWOWの放送のエアチェックを大切に何度もみましたが、やはりリニアPCMなので音質はいいですね。エアチェックはどこかに行ってしまいました。



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