デモ・仕事・プライベート…
かないまるお勧めのソフトたち
その5
その5の開始 090212
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(NHKの優秀BDシリーズは別項に移動しました)
[NEW] SB090922-1
---愛聴盤・試聴盤・高音質・CD---
---090922
ずっと多忙だったので、CDの推薦をサボッってましたが、一枚ご紹介しましょう。とても素敵なジャズのアルバムです。
エラフィッツジェラルドの生誕90周年記念企画で、現代を代表する歌手がエラの曲を歌うコンピレーションアルバムです。
試聴で使うのは一曲目の「ア・ティスケット、ア・タスケット」。歌っているのはナタリー・コールです。冒頭のベースが歯切れよく、適度に膨らんだ素敵な音。そのあとにトランペットが「パッパ」と炸裂。そしてシンバルの歯切れのよい音。これらがどれくらい気持ちよく出るか。そしてナタリーコールのボーカルがどのくらいシャレているか。AVアンプのシャーシからラックまで、主にメカ関係のチューンに使いやすく、かなりハードローテーションで使っています。
そういえばケーブルのチューンにも使いますね。ケーブルはほとんどメカものとして設計するオーディオ機器なんですよ。
多彩な歌手がスタンダードなナンバーを歌いますが、どれもとても素敵。仕事をわすれてかけっぱなしにしていることもよくある愛聴盤です。
なおオリジナルの北米盤(15曲入り)、一曲追加した16曲の日本盤、その16曲構成の北米盤がありますが、かないまるが愛聴しているのは15曲盤です (他の盤は音質は確認していません)。
しゃれてて、素敵ですよ。
SB090212-1
---愛聴盤・試聴盤・高音質・CD---
---090212
深い空間にシンバルが響き、リムショットがかつーんと広がり、上等のギターとベース。そして少しハスキーでラブリーな Shelby Lynne のボーカルが始まります。少しノラジョーンズに似たところもあるがもっと優しくて鼻にかかったつぶやくようなボーカルがとてもいい一枚。
もともとは北米でカントリーとポップスのジャンルで活躍し、グラミー賞の最優秀新人賞を受賞している歌手なので、歌はとにかく聴かせてくれます。
ドラムセットにしても電気楽器にしても、どんな機器で聴いても聴きやすいしあげで、イージーリスニング的に聴いてもいいですが、リバーブのエアボリウムはとても大きくミックスされていて、システムの調子がよければよいほど大きな空間が現れ、ややオンにボーカルが浮く感じが楽しめます。
このアルバムは彼女が敬愛するダスティ・スプリングフィールドのカヴァー集ですが、プロデューサは巨匠フィル・ラモーン。
って知ってますよね。でも世界初の商業ベースのCDがビリージョエルだったのは知っていても、そのプロデューサがフィルラモーンだったって知ってました。4トラックレコーダを最初に使ったエンジニアでもある。このアルバムの透き通るようなジャジーな音は、さすがフィルラモーンとうならされます。
推薦盤はUKインポートですが、これは最近聴いたものがUK盤だったからです。ポンドが下がったため、US盤より大分高くなっていますが、US盤も同じなのかな。
特選!
[NEW] SB090212-2
---試聴盤・チューニング用・中音質・CD---
---[NEW]090212
3Dエフェクタといって、2本のスピーカなのに空間に音が広がる技術。これを駆使して、怪しげな空間を駆使した作品です。で、まあ、高音質だとはいいませんが、これがなかなか楽しい。
実はこのアルバムの一曲目は、海外向け (特にUK向け) のアンプを仕上げるのにとても大切なトラックなんです。Planet Dada という曲ですが、シンセ音に続いて入ってくるベースの音がノリノリで歯切れ良く弾まないとだめ。結構仕上げに役に立つ曲です。
ロックのベースをよく鳴るようにするとクラシックの低音域がよくなり、クラシックのエア間が出るとポップスの硬さが取れるなど、かないまるの仕事はジャンル違いをたくさん聴くことが大切ですが、こういうのもたまにはご紹介しましょう。
みなさんも是非ご自慢のオーディオセットでこの曲をかけてみてください。聴くに堪えない音がしたら、それはまだまだチューニング不足ですよ。この曲が歯切れ良くドンドンドンとご機嫌に鳴ったら、なんとクラシックもジャズもご機嫌になる。とりわけ映画のSEが耳に痛くなくなります。
おもにメカ系をチューンしてみてください。アンプやスピーカの設置方法を触って行くと、どんどんよくなります。
さあ、挑戦してみてください。
[NEW] SB090212-3
---試聴盤・チューニング用・とっても難しい・CD---
---[NEW]090212
これもチューニング用。セットの中の電源やグラウンドのとりまわしを改善するのに良く使います。
このアルバムの録音は、音源はかなりいいんですが、ジッタがすこしでも入ると無茶苦茶に汚れるかなり難しいミックス。電源やグラウンドが未チューニングの状態だと、まずピアノはこじんまりするし、ボーカルは汚れる。
もっと驚くのは、チューニング未完了だとボーカルの出る場所がセンターからずれてしまいます。
恵美さんのミックスの経験では、こうなる理由は恐らくリバーブの使い方が特殊だからだと思います。二つ以上のデジタルリバーブを使い、干渉を起こすギリギリ手前でできているのでしょう。おそらくミックスをした環境では凄くいい音がしいてたと思いますが、それを再現するのは大変です。こういうのは電気系のチューンに役立ちます。
テストに使っているのは、13曲目。弱音で始まるピアノとストリングスに付いているアエがふわりと広がること。
だいたいスピーカの幅の二倍以上の広がりがあれば合格です。スピーカの内側にしか音がないのはダメ。
次に0分58秒から始まるピアノの左手がしっかり「グワーン」としっかり響くこと。そしてボーカル。とても汚れやすいボーカルですが、ブツブツとのどに汚い音がついてもいけません。そして絶対に横にずれてはいけません (右にずれやすいです)。
「なんだこの汚い録音は」と思ったら、それはシステムの状態が十分ではないと思っていいでしょう。電源系とケーブルを離してみたり、話してみたり、いいと思って入れた怪しげな仕掛け (電源浄化装置など) を外してみるとか。いろいすと勉強できる一枚です。
ちなみに、アルバムはイージーリスニングなものではありません。結構、苦痛というか苦悩に満ちています。5分間の一曲が感動的になれば、オーディオシステムが一皮むけるでしょう。
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