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藤田恵美

ココロの食卓



初稿081230

SB071029-1
---試聴用・デモ用・超高音質・SACD(CDハイブリッド音匠仕様)---
---かないまるがミックスをお手伝いした作品
---[NEW] 081230



藤田恵美
ココロの食卓


このアルバムは、camomile Best Audioに続き、かないまるがミックスのお手伝いをした作品です。

今回はオリジナル録音 (新録)。過去三枚発売されているカモミールシリーズとcamomile Best Audioはアナログ録音ですが、今回はデジタル録音です。

楽曲は全て日本語。いずれもココロに染みる唄ばかりが選ばれています。かないまるはミックス中は右脳で聴いていたので歌詞がほとんどアタマに残っていませんが、今作品ができてゆったりと聴くと、左脳に染みてきます。

この作品、意外に地味に出来上がっています。それは癒し系を意識しすぎたからかもしれません。しかし、聴き込むにつれてその美しさとやさしさが染みてくると思います。

海外からのお客様が試聴室に見えると、かないまるは13曲目の「ひだまりの唄-鼻唄バージョン」をおかけします。

この唄の舞台はベランダ。というより物干し台。太陽の陽が注ぎ、風のない暖かい日溜まりになっています。そこで恵美さんが洗濯物を干しているという場面想定。だからひだまりの唄も「歌手としての発声」ではなく、鼻唄的に本当に軽く歌っています (後半、自然に歌手の発声になっちゃうんですが)。

楽器はピアニカとギターだけ。ピアニカはアンビエンスマイクと直接音の混合比を調整して高い位置から聴こえるようにしてみました。これが太陽になっています。ギターは暖かい音色で日溜まりになったベランダを表現。なので中間の位置。そしてそれより少し高い位置で洗濯物を干す恵美さんの歌声。そういう景色にしてほしいというプロデューサさんの希望で、かないまると阿部さんで作り出した幸せな世界です。

と書くとすごく大仕掛けな曲に感ずるかもしれませんが、そうではなくてごく自然で美しい世界です。

外人さんはひだまりの唄の歌詞の意味はわかりません。でも大概の外人さんはピアニカとギターと恵美さんの声の作り出す世界を微動だにせずに最後まで聴き、そして「beautiful」と感想を漏らします。そしてお土産にディスクを差し上げると「さっきのは13曲目ですよね」と念を押されます。これは必ずです。そしてうれしそうに持ち帰られます。

きっと外人たちは、私たちがチェスキーの録音を英語の歌詞がわからなくても声を楽器として、他の楽器との対話の美しさを聴くのと同じ感覚で聴くんでしょうね。

一曲だけをご紹介しましたが、一曲一曲がそうやって生の恵美さんと美しい伴奏とのコラボレーションを紡いだアルバム。それがココロの食卓です。

みなさんも是非手元におき、晴れている日曜日の午後にでもかけてみてください。きっと幸せな気持ちでたまらなくなることでしょう。


このページの画像はポニーキャニオンさん許諾をいただいて使用しています
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