今年はHDMIのV1.3が初リリースされ、ロスレスストリーム元年となりました。
昨年は各社の新製品が極端に少ないなか、HDMIの可能性を信じて「TA-DA3200ES」をひたすら仕上げ続け、昨年のベストバイでは「満点の☆」をいただきました。
一転して今年は各社大量の新製品が出ての大激戦。これはTA-E9000ES+TA-N5300ES & TA-V55ESが、当時二階級だったHiVi誌ベストバイを両階級制覇し、その次の年の雰囲気ととてもよく似ています。:かないまる的には同じくらいの感覚 (この時は本当にきつかったです)。当時を知らない人は、今年はもう少し厳しいと感じていたようです。でも、結果は下記の得点状況となりました。
いやー、二位に7点の大差をつけて、堂々の単独一位 (☆は3点、◎は2点に計算されます)。いいなあ。
TA-DA5300ESの商品の責任者は、後輩の佐藤君です。最近は結構AV誌に登場したのでみなさんもご存じですね。佐藤君はTA-V777ESやTA-DA7000ESの担当者でもあります。
TA-V777ESはかないまるが仕上げの責任者でした。TA-DA7000ESはほとんど佐藤君が仕上げましたが、デジタルアンプは作るのが難しくて、最後は量産立ち上げと商品の仕上げを分担しました。
これに対してTA-DA5300ESは、商品の全責任を佐藤君が最後まで負い、かないまるは援助に徹した初のモデルです。いやーお手柄です。
もちろん商品作りは関係する全メンバーの共同作業です。試聴室の後ろでかないまるも胃の痛い思いをしていています。でも10年連続一位の後を受けて全責任を負った佐藤君が、一番胃が痛かったことはまあ間違いないですね。佐藤君ご苦労さまでした。
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さて、TA-DA5300ESは、TA-DA3200ESと基本デザインも大きさも同じです。しかし小さいつまみがモールドから金属になっているので、並べるとかなり質感は違いますが。しかし何といっても違うのは中身。倍以上にふさわしい内容が詰まっています。
具体的には電源容量がTA-DA3200ESよりかなり大きくなっています。信号系のコンデンサや抵抗は、TA-DA7000ESやTA-DA9100ESに使ったものと同じグレードです 音色バランスをとるために混合率は違いますが、プリアンプ系やパワーアンプは、アナログアンプなので回路構成は違いますがTA-DA7000ESやTA-DA9100ESと同一グレード。
DAC周りの回路や部品ともなると、TA-DA9100ESやTA-DA7000ESのプリアウト用の回路と全く同一です。しかもDCPやその周辺の電源容量を格段に性能向上させた「低ジッタロスレスデコードエンジン」を追加で搭載しているわけです。すごいなあ。実際、プリアウトについて言えば、TA-DA7000ESやTA-DA9100ESのグレードのままHDMI経由のロスレスデコードが可能になっているモデルと考えていただいてかまいません。
TA-DA5300ESはすでに発売済みですが、各地でのデモはもちろん、お買い上げいただいた方からの評判がものすごくよく「感動しました、いい音ですね」というメールをいただいています。つい今し方も「シアターの音が一変しました。仕事で疲れて帰宅後の音楽の楽しみが増し、癒されています」というメールが。この方は、シアターでよかったので書斎用にも追加で購入されたそうで、すでに話題沸騰状態。