7.
かないまるが音質調整に参加した
高音質HDMIケーブル
DLC-9150ES
どんな音か
100205初稿
ではDLC-9150ESはどんな音なのでしょうか。
実はかないまるは、おそらく市場にある高級HDMIケーブルのほとんどのものを聴いています。もちろんE電子のものも聴いています。さすがに「漏れなく」とはいいませんが、メジャーなものは聴いていると思います。
それらは基本を抑えたまじめなものから、これはキャラクター商品だろうというものまでさまざま。画質は抜群にいいのに音は全然だめなものもありますね。開発時に音を聴いていないと断言できてしまいます。
そうしたなかでDLC-9150ESは、ケーブルで音を作るのではなく、音色はあくまでニュートラル。そして画質は絵の細部まで細密に伝送することを目標に開発しました。
HDMIケーブルで一番難しいのが、映像を伴うときの音質劣化です。詳しくは画像を交えて後日解説しますが、DLC-9150ESはきわめて太い導体を使うことで、そういう欠点が出ないように設計してあります。つまり映像ソフトの音が抜群にいいのです。
画質についても相当によくて、まず景色に意図的な陰影の強調がありません。たとえば何かが特に浮かび上がったりということをケーブルでは一切行わず、映像信号に記録されたままを再生できるように作りました。
たとえば近景と遠景の対比が適正なときに得られる奥行き間がとても優れています。人間の肌の陰影は映画ではとても大切なものですが、くらい部分がつぶれすぎた感じにならないようにあくまでニュートラルに仕上げています。このへんは単に情報量感では語れない部分ですね。
たとえばソニースタイル大阪で使っているスクリーンはキクチのマリブです。スチュアートとキクチの共同開発商品で、もう十数年の歴史のあるスクリーンですが、物理特性で語れない深みのある絵が出ます。
かないまる邸もマリブですが、先日モータが故障しその修理代は恐ろしく高くつきましたが (北米からモータを輸入して修理となったためです) それでも修理して今後も使いたいと思う理由は、そのすばらしい表現力にあります。
DLC-9150ESは、そういう長く使いたい、深くて緻密でソフトに忠実で見通しのよい落ち着いた画質、大音量時にも崩れずに、常に安定感と安心感のある音質を備えていると思います。