ストリンギングの記録
テニスラケット編

J's BOX

ウィルソン SIX.ONE 90 プロスタッフを張る



初稿 120701
追記140223


友人からの依頼でウィルソン プロスタッフSIX.ONE90を張りました。



このラケット、コンコンとやった感じでは硬いラケットだと思いましたが、ゴーセン張りで張り始めたらすごく変形してビックリ。トップ付近の打感も超硬くなってしまいました。

スクールのコーチ (張人) とちょっと話をしたら、やっぱりこのラケットは柔らかいほうなんだそうです。このラケットはゴーセン張りは全く向かないということだと思います。

そこで、やはり柔らかいスカッシュラケットである「ダンロップ エアロジェル 4D エリート」で使っているボックスパターンで張り直すことにしました。


パターンを解説します。



まずゴーセン張りと同じ長さを持ちスタートします。緑がショートサイド。青がロングサイドです。ショートサイドは7番メインまでで中断します。クランプはこのあとのクロスの邪魔にならない位置(クロス4番付近)に止めます。

ロングサイドはクロスを一本通してまわしてスターティングクランプで止めます。



ショートサイド (@部) をトップ方向に三本張ります。3番クロスを通すときに、グリップ側18番と位相をまちがわないように気をつけます。つまり赤丸部分に注意します。クロスの奇数/偶数が違うので18番と3番は逆位相です。



Aの水色クロスを二本張り、メインをBまで持ち上げます。ここまでメインのテンションでよいようです。今回は友人の指定で45ポンドです。

B以後の赤色クロスは7パーセント下げて、42ポンドで張ることにしました。結果的にバッチリでした。ストリングはプリンスプレミアLT17です。



難所はここですね。クランプはクロスが出てくる余裕を見て止めます。クロスの位相は何度やっても緊張します (ときどき間違うし…)。



張り上がりました。ゴーセン張りではトップ付近が妙に硬くなってしまいましたが、J'sボックスではそんなことはなく、なかなかよい打感になりました。

140223追記
このJ'sボックスは、通常のラケット(柔らかすぎないラケット)に張るとラケットが締まりすぎて飛ばなくなるようです。通常のラケットには、川端張りをお勧めします。また、このような柔らかいラケットで「柔らかさを活かす」という場合も、川端張りがよいかもしれません。



目次を表示する

かないまるに戻る