ウィルソンのローラーグロメットラケット
ハイパーハンマー5.6に
川端張りを試みる
後編
初稿 151010
2)パターンの解説
パターンです。川端張りはショートサイドの終端を一番上のクロスに回して反対側にタイオフします。つまりクロスを一本使ってしまいます。そのため、ショートサイドを表示どおりにすると、ローラーにかからなくなります。
対策は、
- 上図のようにショートサイドとロングサイドを入れ換える (マシン上で手前をショートサイドにする)。
- ラケットをスムース面を上にする(通常どおり手前をロングサイドにする)
- トップクロスを二本通す(あるいは一本も通さない)
となります。今回は1の方法で張りました。
アラウンドド・ザ・ワールドが終わったところです。ショートサイド(緑)の終端がスターティングクランプしてあります。ロングサイドは左端のクロスから一番奥のメインでトップに上がっています。あとはクロスを張ります。
このラケットは10年以上つかわれていなかったようで、グロメットの滑りがかなり悪く、テンションをかけると「キリッ、キリッ、キリッ」と大きな音をたててスティックスリップを起こしました。一回のスリップで大幅にテンションが変わるので、メイン一本ごとにテンションが変わってしまい、均すのにかなり苦労しました。今回はしょうがないですが、次回はグロメットに潤滑油を塗ろうと思います。
クロスがホールグロメットからローラーグロメットに移行した付近です。ローラーはスティックスリップを起こさないのでテンションロスが発生しないよい構造だと思います。
張りあがりました。
今回はテンションを50-50にしました。変形はほとんどなく、丈夫なラケットという印象です。
スクールで使ってみましたが、打感は紛れもないハイパーハンマーのものでした。3.1と持ち替えましたが、5.6と比べると3.1は飛びすぎる感じでした。もととも3.1はそういう位置づけのものなので当然ですが。
また5.6は、3.1より少し質量を感じますが、スイング軌道を球にあわせることができると思った方向に飛んで行きます。3.1はどうやっても正確にとばない感じで、それでしばらくファイブ103を使っていたのですが (あ、いいラケットだと思います) 5.6はボールをより遠く、エンドラインの近くに運ぶことができました。
なお今回のテンションは50-50ですが、少しだけ固すぎる感じで、かないまる的には少し強打するイメージでちょうどいい距離に飛びました。もう少し緩いほうが楽そうなので次回は50-48にしてみたいと思います。
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