楕円型・マス目のラケット
ダンロップ エアロジェル 4D エリート
張りパターンのご紹介・基本
初稿 120117
さて、では楕円型です。
スカッシュは壁際に張りついたように飛んでくる球を返球する必要があります。テニスだとストリングが切れるだろうというほど先端を使って普通に打ち続けます。水滴型ラケットが主流なのは、設計が先端重視だからです。
もともとスカッシュラケットは先端が円形でした。
今もそうですが、フレーム部分の構造材料はウッドの時代から赤線のように、積層木材がグリップから円形フレームまで連続していました (テニスのウッドも同じです)。水滴形はこのフレームへの変化点をグリップ側に大きく移動し、材質をカーボン材に変えたものです。
Y形状の部分が増えたこと、カーボン繊維が強いことから現代の水滴形は面のブレが少なく左右方向のスイートスポットは格段に広くなりました。しかし上下のスィートスポットは円形ラケットと比べて格段に広いわけではありません。
これに対して楕円形は、ストリングの張り方にもよりますがラケット中央の反発力が先端より高くなっています。これが反発のよさや攻撃力に繋がりますので、トッププロがダンロップを受け入れるというわけです。
では先端はどうかというと、ストリングの反発力に加えてフレームの弾力を使うようにできているようで、楕円形のスカッシュラケットは柔らかいラケットが多いようです。
かないまるの愛用ラケットはC2Cオーロラという水滴形ですが、実は一昨年から昨年秋まで肩を痛めてしまい、約一年間、この柔らかさが特長の楕円形を使っていました。
モデルはダンロップのエアロジェル4Dエリートというラケットで、最高級品ではありませんが、友人が使っているのを試打して購入しました。ドロップショットに対するロブでの返球などは痛めた肩ではC2Cの二倍は飛びました。こういうときは軽いのはありがたいです。
ところがこのラケット、意外にも張るのが難しいのです。理由はフレームが柔らかいため歪みやすいことです。失敗すると正直に飛びません。また面圧のバラツキにも厳しいものがあります。如何に歪ませないかという点ではC2Cのような硬いラケットに比べるとずっと難しい。肩が治るまでの一年間にいろいろな張り方を試しました。少し整理してみましたのでご紹介してみましょう。
素直に上から下へ張 (普通のパターン)へ
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