その13

組みもどし

初稿 090403


最後に組みもどしを行います。



まずリード線をロール状になっているエッジに沿わせてピッチの端まで持ってきます。こでテフロンテープを介して半田ごてでピッチを熱して、リード線をピッチに埋め込みます。テフロンは300度以上の温度に耐えますが、ハンダごてを押しつける程度では300度まで温度が上がりません。一方ピッチは簡単に軟化するので、リード線を抱え込んでくれます。



最後に端子板にリード線をハンダ付けして終了。なかなか上手にできました。ボイスコイルとリードをつないだ場所は、元より5ミリ程度ずれています (かすかに緑色に接着剤が残っているのが断線カ所です)。この程度なら特性上はなにも変わりません。

ちなみにボイスコイルの左上に、反対側のリード線が見えていますが、銀色をしています。これはリード線が元のボリウレタン線ではなくて、細い銀メッキ線を使った名残です。元線では短くて修理できなかったのですが、被覆銅線のこんなに細いのは入手が難しいし、裸の銅線では腐食しますので、銀メッキ線を芯線に使ったシールド電線をばらして使いました。

あとはばらした逆順に組み立てて修理完了です。




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