その4
電気接続は全部ハンダ付け
初稿 090211
スピーカターミナル部の裏と表です。板材は同じもので、接着とタッカで接合してあります。
使っているターミナルは、まあアキバで一個100円で売っているようなしろものですね。バナナプラグ以外での使用は全く考えていない感じで、接続してあるケーブルはモンスターケーブルのXP-HPで、外径約4.5ミリの細いものですが、これ がやや太く見えます。
XP-HPは1メートル600〜700円の安価なものですが、素直な音がするのでかないまるの好きなケーブルです。会社の試聴室は、5チャンネルまではフルバイワイヤリングですが、サラウンドバックだけはXP-HPをシングルワイヤリングで使っています。
ちなみに、これでも最近太くしたほうで、以前は台湾製の1メートル200円のケーブル (シスコン用に試作したもの) を自宅で試聴して、悪くないのでそのままにしておいたものを使っていました。これなんかさらに細いものでしたが、上の画像のように、スピーカ内側の電線をみれば、あまり太いスピーカケーブルを使うのは、そんなに意味がないことがわかると思います。アンプの内部配線も似たようなものでから。
ただ、ここで注目してほしいのは、端子と内部配線がハンダ付けしてあることです。工員 (もしかするとハーウッドの奥さん?) があまり上手ではないのか、見た目はよくないですが、ハンダ付けしてあること自体が立派です。リッバなハンダ付けです。
外面は立派なターミナルを使っても、その裏側はコネクタでカッチンとさしておしまいというのがかなり高級なスピーカでも一般的。100万円クラスのスピーカでもそういうのが多いです。でもどんなに立派な端子を使うより、こういうふうにハンダ付けしてあるほうが実は音がいいんです。
これはツイータへの配線。やはりハンダ付けです。ウーファも同じ。ネットワークもそうです。つまりハーベス・モニター4には、コネクタ配線がないんです。
コネクタレスは音がいい。なぜでしょう。
スピーカは自分が振動するオーディオ機器です。接点は全て振動で接触抵抗を変調されます。すると音が悪くなります。特にエア感や楽器の美音がまるで違うんです。
これはパッチンンコネクタで作られている普通のスピーカの内部配線を、全部ハンダ付けみしてみれば如実にわかります。安物はそれなりですが、いいスピーカは「え(‥;)」というほどよくなります (あ、これをやると修理が効かなくなる恐れがありますので、やるなら覚悟してやってください)。
ハーベスの美しい響きは、コネクタが一カ所もなく、全てハンダ付けで作られているというところに大きな秘密があるのです。ハーベス・モニター4はかないまるが愛してやまない音がしますが、おそらくこれは理由として大きいと思っています。
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