本家・かないルーム





10)ELAC 310.2のメーカー修理とその顛末
200306

#ELAC修理
#ELAC 310.2
#ELAC 310CE

一応エッジの接着で生き返ったELAC301.2ですが、再破損すると次回は多分修理できなくなります。長く使うつもりなのでユキムに修理に出し、今日戻ってきました。結構難儀したので記録しておきます。

なお、修理用のオリジナルユニットは在庫がなくて、BS312用のものになるとのことですが、両チャンネル交換を希望したところ、310CEのユニットがあるのでどうかということで、それでやることになりました。オリジナルとの違いは、バフルのモールドが灰色→黒。コーンがアルミの球面→クリスタルプレス、です。

まず、最初の修理上がりですが、なんか音がおかしい。



そこでユニットを外してみたらパッキンがずっこけてました。修理が立て込んでいるようで一週間待った結果がこれです。これはちょっと仕事が雑。

もう一往復して、修理上がりが納品されました。



元のウーファーはユニットの在庫がないとのことで、黒い310CEのユニットになりました。それは納得してやったのでいいんですが、問題はツイーターのバッフルです。ツイーターはいじらないことになっていましたが、勝手に黒くなっています。しかもへんなシールが貼ってある。

問い合わせたら、ツイーターユニットを外してバフルのみ交換したそうです。

そこで自分で修理したオリジナルのウーファーに戻してみましたが、元の音が出ません。音が固く、音場が小さい。耳に触る音も聴こえる。シールだけでこういうことにもなりがちですが、シールを剥がしても同じでした。

したがって「黒バフルの音がよくない」可能性があります。ツイーターバフルの交換はユキムの独断なので、灰色に戻してもらうことにしました。




豊かなエアが戻ってきました。耳障りな音色も減りました。ただ、まだ少しいやな音が残っていますので、この状態で一カ月エージングしてみました。新しいユニットがなじむか、やはり黒バフルの音が邪魔をするか。

---一カ月経過---



一カ月経ったので比較してみました。
    黒バフル、ダイヤモンド加工コーンの310CEのユニットの音
      エージングが効いてかなり聴きやすくなった。やや詰まった音場は開放されきっていない。やや硬質感が残っている。シンバルに濁り感がある。
    灰色バフル(オリジナル)、凹コーンの音 (画像は右側、修理品)
      少しおとなしい。歪み感が少ない。音の伸びがよい。広がりが豊か。
ざっとこんな感じ。決めては「横内章次 - グリーンスリーヴス - TBM-5011」のギター。一曲目の「柳はむせぶ」でときどきギターがフレットにぶつかるような音が入っていますが、オリジナルは楽器の音の範疇ですが、黒のほうは厳しい感じで異音になってしまいますね。

というわけで、オリジナルのほうが好きなので、元に戻して使うことにしました。

(2020/01〜02に撮影)

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