本家・かないルーム





09) ELAC 310.2の故障と修理
200223

#ELAC 310.2
#スピーカーエッジ修理
#速乾ボンド G10

順調にスタートした本家・かないルーム。はやくも事件発生。ELAC 310.2 JETが壊れてれてしまいました。不注意で過大入力を入れてしまったんですが、フォノのグラウンド浮きは怖いですね。ゲインが高いので一発でウーファを壊してしまいました。



断裂したエッジです。ギザギザなのはここだけで、あとはコーンの端でスパっと切れてました。ほぼ綺麗に切れたので見た目でわからず、低音がボコボコになったんですが最初は何がおこったのかと。

普通はユニット交換ですが、ユニットはもうないようなので、エッジとコーンを接着してみることにしました。



接着剤はこれ。速乾ボンドG10。普通のゴム系ボンドですが、雑味が少なくていい音のするボンドです。



ボンドはいきなり塗らないで、まず薄めてプライマーとして接着部分の両側に塗布します。



溶剤はこれです。手持ちの溶剤をためしたら、テレピン油が一番滑らかな感じで溶けました。テレピン油は松の樹液を蒸留したものですが、松は木材としても音がよいので樹液も音がいいかも (根拠希薄)。



塗布は、電源装置でボイスコイルに電流を流して、コーン紙を下げて行ないました。エッジ無しでもコーン紙は静かにまっすぐ下がりますね。しかも6ミリも下がりました。小さいのにいい音がするのは、この振幅特性がいいといえると主いつ図。

.コーン側とエッジ側に丁寧に塗布して乾燥させましたが、プライマーは接着剤の濡れをよくするのが目的なので、3時間くらいで本塗りをしました。接着剤は1.5倍くらいにのばして塗布。

電圧を下げながらゆっくり持ち上げ、指で芯を合わせながら慎重に位置合わせ、最後にプラスの電流を上げて若干押あげた状態で乾燥させました。



1日乾燥させたあと、接着剤の原液を載せました。これは強度アップですが、これくらいやれば一応十分な強度が出ると考えられます。



温風暖房機前で三日乾燥後の様子です。泡が入っているのはご愛嬌。触ってみると強度はあるがしなやかな感じでいい感じです。




ならしてみました。いい感じです。

これで元の音はキープできましたので、このあとユキム (ELACの代理店) でユニット交換をしましたが、いろいろありまして、それはまたご紹介しましょう。

(2020/01末ごろ撮影)

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