本家・かないルーム






06) オーバーハングテンプレート
200214

#トーンアームの位置出しテンプレート
#オーバーハングゲージ
#ALIGNMENT PROTRACTOR オーバーハングプロトラクター

レコードプレーヤーのトーンアームを交換するときに、トーンアームの位置出しをするのに必用なテンプレートです。

「オーバーハングゲージ」と呼ぶ人もいるようですね。かないまるは「オーバーハング・テンプレート」と呼んでいましたが「SMEはオーバーハングでは設計していてい」と識者に叱られたことがありまして、以後は「SMEのテンプレート」と呼んでいます。

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二つありますが、まず一つ目。type1 とします。これは、SME3009S2の Improvedの後期以後に添付されていた(と思われる)ものA ベースとしたものです。このテンプレートは#2295という型番でサービスパーツでも購入できたようです。



これが現物(のコピー)。66ミリと121ミリの2点がチェックできるようになっています。


    印刷するときは、左クリックしてブラウザで表示→右クリックしてファイルに保存。その後Windows10のフォトアプリでA4で印刷するか、ドローソフトなどで横幅240ミリで印刷してください。

このタイプは、58、66、88、121ミリで合わせることができます。

まずSME3009に限らず、58ミリは最内周重視、66ミリは一般的なゲージとして使えます。

121ミリはSMEにもありますが、これは S2 improved のimprovedの後期型、3009S3 3009Rで意味を持ちます。この時期のSMはアーム長にかかわらずこの2点でトラッキングエラーがゼロになる設計をしていたようです (こちらのページが分かりやすいです)。

追加した「58ミリ」と「88ミリ」とかないまるが追加したものです。SMEに限らずメーカー製のアームは66ミリ前後が多いようですが (そもそもSMEを手本にしたようですし)、もっと内側の58ミリを採用しているところもあります。かないまるは内周のトラッキングエラーで空間の広がりが崩れるのがダメなので、58ミリ付近を採用しています。

「88ミリ」はピュアストレートアーム用として一般的なようなので、検討用に追加しました。その後の検討でやはり内周のトラッキングエラーがだめなので58ミリ〜66ミリがいいかなと思っていますので、88ミリは盲腸です。

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type2

こちらが本命です。SME3009のオリジナル、S2、S2impの前期型に付属していたもの (無名?) をベースにしたものです。



取説の該当ページ(のコピー)です。

このタイプは簡便で小型でいいのですが、SMEのオリジナルには欠点があります。それはカートリッジの前面で角度を合わせられないということです。type1でこの合わせ方に慣れると使いにくい。



そこでSMEの前期型にカートリッジ前淵用の線を追加したのがこれ。type2です。A4印刷用はこちら
    印刷するときは、左クリックしてブラウザで表示→右クリックしてファイルに保存。その後Windows10のフォトアプリでA4で印刷するか、ドローソフトなどで横幅240ミリで印刷してください。



合わせている様子です。丸印の上に針先を載せて、カートリッジ前淵が細い線と並行になるようにアームベースの位置を合わせます。

type1の66ミリ専用と言えますが、どうせ内周しか合わせないので最終的にはtype2が便利だと思います。

(2020/2/14に撮影)

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