本家・かないルーム


更新100217



03) スタートアップ機材3) (スピーカー)
200209




スピーカーサイドです。ここは以前大型のテーブルがあったところで、上方にはスクリーンもありますが、オーディオをやるために模様替え中です。

本家・かないルームでは、使用するスピーカーを当面固定しません。手持ちのスピーカーを気分によりいろいろ鳴らしたいと思っています。

また、今のところスピーカーの自作はやるつもりはなくて、いままでの設計者人生のなかで気の合った、高額ではないメーカー品を鳴らしてみようというところです。

そこでまず、ELACの310.2 JETというのを置きました。専用スタンドとともに2005年に購入したものです。サラウンドスピーカーに同じELACの BS 203.2(チェリー)を使ってきましたが、それと同時期に購入したものです。しかし映画用には音圧不足でお蔵入りしていました。

15年間どこに置いてあったかというと、リビングの片隅にずっとありました。なぜかというと、いい音のスピーカーは置いておくだけで、その部屋の音をよくするからです。

もう一つはユニットに音を聴かせるためです。驚くべきことに音圧でコーン紙が揺れてエージングされます。この理由により、オーディオショップにあるスピーカは、倉庫にあるものより一般的にいい音がします。

------
310.2 JETはリビングのような壁反射の多い空間にマッチする側面もあります。ツイーターはJETVといって、ハイルドライバーです。リボンツイーターの一種で50kHzまで出るそうですが、分解能がともいい特徴があります。購入直後は少しカプトンくさかったんですが、今はそういう感じはなくなりました (この変化はBS203.2でも同様です)。

310.2 JETは指向性がやや狭い特性があります。指向性は広いのが理想とされますが、それはセッティングがだめな人の場合で、セッティングがきちんとできる、つまりスピーカーの角度調整をコンマ何度で追い込めれば、指向性はそんなに広くなくてもいい音が出せます。むしろリビングでは壁が裸で強い第一反射音がかえって来がちですので、むしろ利点にもなります。

310.2 JETは低域も広帯域で、スペックは45Hzだそうです。たしかにびっくりするほど低い音が出ます。これは頑丈なアルミ筐体が原理に忠実にバスレフ動作をするためだと思います。

このスピーカーを購入したのはショップで悠然となっていたからですが、それが良質の低音から来ていることはたしかです。ただ、このバスレフをきちんと動作させることができるアンプはあまり多くありません。つまり鳴らすのはやや難しいスピーカーです。実はショップではかなり大きなパワーアンプで鳴らしていて (PASSラボだったかな)、購入直後は「やられたな(^^;)」と思いました。AVアンプでは全然鳴らなかったのです。

でも今般TA-DA5800ESで鳴らしてみたら、なんの問題もなくろうろうと鳴ってくれました。面白いですね。

------
最後にスピーカーケーブル。このようなバスレフのきついスピーカーは太めのケーブルのほうがいいと思いますが、AV時代の配管をそのまま使ったのであまり太い線は通せません。今回は細いわりには音のよいモンスターケーブルのXP-HPを通しました。すでに廃盤で、使い古したものがぎりぎりとどきました。わりといい音がします。

そのうち (まだ元気なうちに) 床下に潜り、ここだけ配管をやりなおすか、床下に露出配線をすることも考えます。バイワイヤ?。う〜ん。配管に通るかな。それも床下に潜る必用があるかな。

ただ今の音の出方から考えると、ELACはバイワイヤではチューンされていないのではないかと思いますので、これでいいような気がします。

(2020/01/15に撮影)

目次へ

かないまるwebトップへ