本家・かないルーム 更新 200215
02) スタートアップ機材1) レコードプレーヤーとラック 200209 一応音が出始めましたので、機材をご紹介しましょう。 機器スペースはカミさんさんと交渉の結果これだけになりました。ラック二個分です。 新築以来、90センチ高さのラックを二個縦に積んで結合して機器を詰め込んでありましたが、今般ラックを普通に並べたので床面積で二倍を確保できました。夢のようです(^_^;)。 ------ ターンテーブルはソニーのPS2500にしました。1971製なので、およそ50年前のものです。 この選定は6年前から2年かけて行ないました。ソニーの歴代のターンテーブルを手当たり次第ヤフオクで入手して音質を聴きました。PS2500が飛び抜けて高いSN感と音楽性を備えていて、他を圧倒しました。ベルトドライブにひけを取らないダイレクトドライブ といっていいでしょう。 まあ、50年前のモデルでどこかしら故障していることが多いんですが、構造が簡単なので数台落札して組み合わせることでいい状態のができます。古いものなのと、ソニー製というとそんなに人気もない隠れた名機なので比較的安価に出品されていて、年金生活者となったかないまるのサイフには優しいです。 このころのプレーヤーは、ターンテーブル部やトーンアームを木製のキャビに取り付けたというものです。1970年代はかないまるが学生のころですが、当時はキャビもターンテーブルもトーンアームもコンポーネントという時代でした。実際、PS2500のターンテーブル部はTTS2500という型番で単体でも発売されていました。、いました。 そうそう、世界初のダイレクトドライブターンテーブルってなんだかご存じですか。ソニーのTTS4000なんですよ (T社は一カ月後に発売だそうですから二番手です)。PS2500/TTS2500はモーターの内部構造、部品やサーボ回路がTTS4000とまったく同じです(注1)。また発売も同じ年の春と秋なので、開発は同時に行なわれたとと思います。モーターは品川のソニー社内で作っていたそうです。設計されたと思われます。開発者をたどろうとしましたが、他界していたりして叶いませんでした。 注1)現物の分解と北米のサイトにころがっているサービスマニュアルで調べたもので、社内情報ではありません。
------ トーンアームはPS2500に付属しているものをそのまま使っています。単体販売はされていないアームですが、PS2500の欧州モデルであるPS2250ではPUA114という型番が与えられていたようです。海外のオークションサイトには、取り外したアームをPUA114として出品している人がいますね。 後日紹介しますが、このアームは調整するとなかなかいい音がします。人気もあるようで、す。 ------ カートリッジは幾つも持っていますが、画像に写っているのはソニーのXL15です。これは元上司の森さんグレースからソニーに転職して最初に手がけたモデルのようです。プレーヤーの付属品だったので軽んじられがちですが、いい音がします。まあカートリッジの音というのはばらつくものですが、アタリに出会うとものすごい音。かないまるが使っているのは1980代に購入した固体ですが、とても接合の丸針とは思えません。 ------ さて、ラックですが、これは就職してすぐに購入したものですから、もう40年ものです。国産品だと思います。チップボードに黒い塩ビシートを貼った組立式ですが、組み立てに接着剤を併用したので今でもびくともしません。チップも全然しっかりしています。今のチップボードは10年くらいでボロボロになりますが、そういうことがほとんどありません。 塩ビシート張りも安物ということですが、今の樹脂シート張りとは全然違い、そこそこの音がします。実は塩ビの音が今の樹脂より全然音がいいんです。理由は今は環境対応で使えない鉛系の安定剤が使われているからです。塩ビも鉛も環境で嫌われていますが、二つを組み合わせた黄金コンビ。 20年前のオーディオケーブルは塩ビシースがおおいですが、それは音がよかったからです。環境がうるさくなったとき、鉛系の安定剤とカルシウム(またはバリウム)-亜鉛系の安定剤の違いを聴いたことがありますが、鉛が圧倒的によく、安定剤違いでこんなに悪くなるのかと思いました。 今は鉛の安定剤を使った塩ビは建材や国内限定の電材にはまだ使われているようですが、、オーディオ機器には使われません。うっかり使うと輸出できなくなるからです。 裏からみた様子です。今回下段に仕切りをつけて、仕切りの前はレコードケース。仕切りの裏に電源タップをネジ止めしました。へんにコードがグチャグチャになるよりは、こういうことをして配線の上下の鉄則を守れるようにしたほうが音はよくなります。 ラックにはキャクターを取り付けてあります。機器の入れ替えや配線はラックを引き出さないとリビングでのオーディオは成立しないからです。タップをネジ止めしたのも電源コードをキャスターが踏みにくくするためです。 右が20年以上使ったゴムキャスター。音は確認ずみです。しかしゴム製は近年なくなっていて、今回は左のものになりました。オレフィン系エラストマーゴムとのことですが実体はよくわかりません。これも音は悪くないようですが、ラックが10ミリほど低くなってしまいました。 (2020/01/15撮影) かないまるwebトップへ |